審議会内容
◆一般業務報告
◆視聴者対応状況報告
◆番組種別・特別番組について
◆番組合評
『超 物流Z~世界を変える革命児たちの挑戦~』
2025年4月26日(土)16:00~17:15放送
<委員の主な発言要旨>
・ドライバーが足りていないとか、ネットショッピングが増えているとかすごく言われてますが、そういったことをグラフを使って、今起きている事態と、これからどうしていくということが、よく説明されており、初めての人にも分かりやすいとい印象があった。
・ここ数年、メディアでも物流の問題が取り上げられていますし、そういった事情とか、AIの導入によってどのように変わるのかとか、頑張っている革命児の皆さんが紹介されていて、とてもタイムリーな番組に感じた。
・物流業界の現状と、新しい技術を持って挑む人たちの努力というのが、しっかり伝わてくる内容だったが、もう少し日常生活との関連性を強調できていれば、より広い視聴者層に訴えられるのではと感じた。
・物流の話は、普段そんなに意識していなくても、生活に密着していて、その裏側や最前線はこのようになっているということ、映像で分かりやすく見せてくれているので、意外と広い範囲の方に興味を持ってみてもらえるテーマだと思った。それだけにこの番組で紹介されなかったことや外国はどのようになっているのかなど、語られなかった部分が逆に気になってしまった。
・最新情報をわかりやすく伝えていたと思うし、2024年問題をチャンスに変える物流革命というテーマも一貫していてよかった。一方で、女性ドライバーがこれほどたくさんいるのに、実際なぜ働けていないか、そのあたりを別の機会にでも深掘りしてもらえると、本当の2024年問題の解決につながっていくんじゃないかと思う。
・2024年働き方改革制度施行に伴う物流業界における問題に対して、様々な立場から挑戦する革命児たちの姿が丁寧に描かれていて、最後に視点を変えて、個人の仕事の楽しさを発信する話で終わり、総括として現場からの底上げが未来の物流を救うという構成は、とても分かりやすかった。
・「革命児」という枕詞に値する人物への密着取材が丁寧な作りとなっており、番組スタッフの熱量が伝わってきた。物流業界が直面する課題を象徴する数字で見せることで、分かりにくい業界事情を可視化したのもよかった。ただ、2024年春に話題になった物流問題を、なぜ今取り上げるのか。この「なぜ今」感が少し伝わりにくかった。
・トラックがあってもドライバーがいない。自分の子供が大人になった時、日本の物流や経済はどうなているのか心配だと話していた経営者がいたが、私も常に身に染みて感じていて、実際、過疎地では地域の交通が維持できていない、社会が成り立たないような状況になっている。そういうことを感じていたので、今回の番組はとても興味深く見ることができた。
局側
物流というのはBtoBの業界なので、一般の視聴者の方にどれだけ身近に感じてもらえるかということを考えながら作っているが、序盤にイオンを入れてみたり、企業の活動だけど「人間臭さ」というか、それに関わっている人が、どのような思いで問題解決していくか、人に寄せたりして、この夕方の放送時間帯で最大公約数の視聴者を獲得できるか、いろいろ試行錯誤している。2024年問題を受け、この企画を2024年に企画したが、実際には業界内でスタートして、僕らが取材できる形になるまで1年かかったのが実情。