フォーラム・セミナー｜第四回大阪・お城フェス2025

フォーラム
8/9 （土） 13:00～14:30 （ 90分）	フォーラム ① 「三好・松永の城」有料： 1000円 ▶ チケット情報中西裕樹氏（京都先端科学大学全学共通教育機構特任准教授）天野忠幸氏（天理大学人文学部歴史文化学科教授）李聖子氏（大東市産業・文化部生涯学習課）進行：北川央氏（九度山・真田ミュージアム名誉館長）「戦国最初の天下人」「信長以前の天下人」として、近年とみに注目が集まる三好長慶の城と、長慶の重臣で、長慶の死後、畿内で勢力を振るった松永久秀の城をとりあげ、発掘調査などの成果も踏まえて、その構造や特徴を検討するとともに、彼らの権力の持つ特質、室町幕府との関係、織田政権との関係などについても考えたいと思います。中西裕樹天野忠幸李聖子北川央
8/10 （日） 15:00～16:30 （ 90分）	フォーラム ② 「秀吉の城」有料： 1000円 ▶ チケット情報千田嘉博氏（名古屋市立大学高等教育院教授／奈良大学特別教授）福島克彦氏（大山崎町歴史資料館館長）中西裕樹氏（京都先端科学大学全学共通教育機構特任准教授）進行：北川央氏（九度山・真田ミュージアム名誉館長）本能寺の変で非業の死を遂げた織田信長の後継者として天下統一を果たした豊臣秀吉。このフォーラムでは、本能寺の変後、秀吉がその拠点として築いた妙顕寺城・山崎城・大坂城・聚楽第・伏見城・京都新城をとりあげ、それぞれの城郭が築かれた意味や構造上の特徴、信長の城との比較、そして城下町についても考えたいと思います。千田嘉博福島克彦中西裕樹北川央

セミナー

8/10 （日）
11:30～13:00
（ 90分）

セミナー
「天主誕生」

有料： 1000円

▶ チケット情報

千田嘉博氏
（名古屋市立大学高等教育院教授／
奈良大学特別教授）

織田信長の安土城天主は名高く、そして、しばしば最初の天主といわれてきました。しかし安土城天主よりも前に、畿内の城では天主と呼ぶ特別な建物を創造していました。この講演では、成立期の天主はどのような建物だったのか、安土城天主をどう位置づけるのか、鯱瓦の創造、信長の安土城天主から秀吉の大坂城天守への変化などを軸に、天主誕生の謎を読み解きます。

千田嘉博

北川央　( きたがわひろし )

九度山・真田ミュージアム名誉館長。1961年大阪府生まれ。神戸大学大学院文学研究科修了。1987年大阪城天守閣学芸員となり、主任学芸員・研究主幹などを経て、 2014年～2022年大阪城天守閣館長。2018年より九度山・真田ミュージアム名誉館長。

専門分野

織豊期政治史ならびに近世庶民信仰史、大阪地域史

主な著書

『大坂城　秀吉から現代まで 50の秘話』（新潮新書）
『大坂城をめぐる人々―その事跡と生涯』（創元社）
『豊臣家の人びと―栄光と悲哀の一族』（三弥井書店）
『大坂城と大坂の陣―その史実・伝承』（新風書房）
『なにわの事もゆめの又ゆめ
―大坂城・豊臣秀吉・大坂の陣・真田幸村― 』（関西大学出版部）

千田嘉博　( せんだよしひろ )

名古屋市立大学高等教育院教授、奈良大学特別教授。博士（文学）。 1963年愛知県生まれ。奈良大学文学部文化財学科卒業。名古屋市見晴台考古資料館学芸員、国立歴史民俗博物館考古研究部助教授、奈良大学文学部文化財学科准教授、教授などを経て2023年9月より現職。

専門分野

城郭考古学

主な著書

『織豊系城郭の形成』（東京大学出版会）
『信長の城』（岩波新書）
『城郭考古学の冒険』（幻冬舎新書）
『歴史を読み解く城歩き』（朝日新書）
『城館調査ハンドブック』（新人物往来社、共著）

福島克彦　( ふくしまかつひこ )

大山崎町歴史資料館館長。 1965年兵庫県生まれ。立命館大学文学部史学科西洋史学専攻卒業。愛知県立知多高等学校教諭、大山崎町歴史資料館学芸員を経て現職。

専門分野

中世都市史、城郭史、大山崎周辺の地域史

主な著書・論文

『畿内・近国の戦国合戦』（吉川弘文館）
『明智光秀』（中公新書）
「中世大山崎の都市空間と『保』」（仁木宏編『日本古代・中世都市論』吉川弘文館）
「伏見城の機能とその破却について」（『ヒストリア』222号）
「絵画資料からみた伏見城」（『伏見城跡立入調査報告』大阪歴史学会）

中西裕樹　( なかにしゆうき )

京都先端科学大学全学共通教育機構特任准教授。 1972年大阪府生まれ。立命館大学文学部史学科卒業。高槻市役所に入庁後、高槻市立しろあと歴史館学芸員として勤務し、同館館長・同市文化財課課長などを務め、2022年3月末で退職。2022年4月より現職。

専門分野

城郭史、中世史

主な著書・論文

『大阪府中世城館事典』（戎光祥出版）
『松永久秀の城』（戎光祥出版、編著）
『足利将軍の合戦と城郭』（戎光祥出版、共編著）
『伏見城跡立入調査報告』（大阪歴史学会、共著）
「「お城」ブームと子どもたち
─歴史イベントと文化財の保存活用─ 」（『日本史研究』742号）

天野忠幸　( あまのただゆき )

天理大学人文学部歴史文化学科教授。博士（文学）。 1976年兵庫県生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程修了。大阪市立大学、関西大学などの非常勤講師を経て、2016年より天理大学文学部歴史文化学科准教授、2023年より現職。

専門分野

日本中世史

主な著書

『三好長慶　諸人之を仰ぐこと北斗泰山』（ミネルヴァ書房）
『松永久秀と下剋上』（平凡社）
『室町幕府分裂と畿内近国の胎動』（吉川弘文館）
『三好一族―戦国最初の「天下人」』（中公新書）
『摂津・河内・和泉の戦国史　
管領家の分裂と天下人の誕生』（法律文化社、編著）

李聖子　( りせいこ )

大東市産業・文化部生涯学習課学芸員。 1982年大阪府生まれ。天理大学文学部歴史文化学科考古学専攻卒業。交野市教育委員会、加古川市教育委員会を経て2017年より現職。

専門分野

日本考古学

主な著書・論文

『飯盛城跡総合調査報告書』（大東市教育委員会・四條畷市教育委員会）
「飯盛城における築城技術の先進性」（『日本城郭協会研究紀要』第1号、共著）