大洲は名高い和紙の産地。そこの紙問屋の娘と紙漉きの職人の恋仲を裂こうとする娘の継母。娘に横恋慕する廻船問屋と継母の色と欲。その廻船問屋と結んで和紙の利権を独占する悪家老。罠に掛けられた職人を救う為、廻船問屋に嫁ぐ決心をした娘の婚礼の夜、織姫が花嫁とすり替って、黄門さまが悪人達の所業を暴露する花嫁騒動。
伊予に入った途端、胡麻の蠅に身ぐるみ剥がされた黄門さま一行。出逢った少年馬子が身を寄せる農家に世話になる事に。病身の母を抱えた馬子は、実は前の庄屋の妻と娘。代官と結んだ今の庄屋の無理難題に、農民達は一揆寸前。窮状を知った黄門さま、自ら黄門役を買って出るが、逆に偽黄門として牢に入れられるハメに。
＜第38話＞
高松城内での接待責めから漸くの思いで逃げ出した黄門さま一行。金毘羅宮に参拝の帰り、志乃が誘拐されてしまう。が、これは人違い。福岡黒田藩の息女・綾姫が敵の狙いだ。奸臣にたぶらかされた父を諫めようと江戸屋敷を抜け出した姫だが、追手に捕まり、危い所を一行に救われる。背後に柳沢吉保の動きを察した黄門さまは福岡へと旅立つ。
＜第39話＞
伊予の国で名高い道後温泉に、殿様への恩返しと騙されて売られて行く娘達と出逢った黄門さま一行。私腹を肥やす好色な奉行と結託した悪親分に苦しめられる飛脚問屋の女主人を助けて駕籠屋になる助さん格さん。片や黄門さまと八兵衛は旅籠の呼び込みに。綾姫を太夫に仕立て、江戸の芸人一座に化けた一行が、領主の目に不正を確かめさせて悪退治。
実子・頼常の居城、高松城に仕組まれた陰謀を暴く為、姿を変えて潜入した黄門さま。待ち受ける柳沢吉保の放った伊賀忍者。火花を散らす暗闇が続く。城内では柳沢と結んだ御用人が偽絵図面を使って頼常謀反をデッチ上げる。企みを察した黄門さま、土壇場で悪者共を血祭りに上げ、名物、讃岐うどんの味も格別と、機智縦横の大活躍。
阿波徳島の城下で、助さん格さんが助けたのは藍問屋の娘。一方、黄門さまは惚れ合っていながらも喧嘩の絶えない織物職人夫婦と出逢う。折から、博打三昧の職人が、殿献上の織物比べに、藍奉行と悪問屋の仕組んだ罠に嵌められた。職人を救おうと黄門さま自らが女房を連れて賭場へ乗り込み大勝負。果たして正義のサイの目は丁と出るか半と出るか。
