仙台へ向かう道すがら、愛嬌のいい旅烏と知り合った黄門さま一行。同宿の仙台味噌造りの一行が襲われ、味噌は目茶苦茶。その味噌問屋の主が黄門さまに負けず劣らずの頑固さから、勘当したひとり息子が例の旅烏。藩御用の看板を狙う悪者問屋の卑劣な企みから店を守ろうと立ち上がる旅烏に、黄門さま一行も加わった名物仙台味噌騒動。
黄門さまと助三郎とが、些細な意地の張り合いから、白石で別々の宿に泊まった。助さんの泊まった白石屋は、代官の片桐十太夫と手を結んだ主人の五兵衛がいかさま賭博で客をあしらうインチキ宿。黄門さまの泊まった松島屋のほうは、若女房のおかやが一人で切り盛りしているが、そのおかやが作り出した名物・温麺が黄門さま一行を喜ばせるが…。
福島領でならず者達に襲われた旅役者の一座を助けたが、その女座頭と助三郎が出逢った不思議な娘が瓜二つ。その頃城下では行方不明の姫を探しててんやわんや。芝居の興行権を狙う悪代官一味が色と欲から女座頭を狙う。女座頭は捕えられたが、瓜二つの娘を替え玉に、黄門さま一座が悪者退治の幕を開けて大車輪。果して娘の正体は？
奥州二本松郡山領の農民達を搾り上げ、年貢のカタに娘を売り飛ばすなど、非道を尽くす悪代官一味。どこからともなく現われて農民達の危機を救う白狐の姿は神の化身か。名物三春駒を売る娘を、代官のドラ息子の横恋慕から救った黄門さまが、正義の白狐とともに農民達の難儀を助け、悪代官一味を退治すべく、刑場の対決が迫る。
旅をしていないときの黄門さまは水戸の西山荘で晴耕雨読の毎日。降るにつけ晴れるにつけ、独身者の格之進と八兵衛はやや暇を持て余し気味。何かにつけて仲睦ましいところを見せる助三郎と志乃の様子が羨ましい。そんな格之進の気持ちを察した母の多加は、早速、黄門さまに格之進の嫁探しを依頼する…。
