調子が良くてどこか憎めぬ悪人と知り合った一行は、筑前博多で出逢った気風のいい芸者とその悪人が幼馴染と知ってびっくり。しかもその悪人は没落した博多織問屋の跡継ぎという。悪玉の織元が勘定奉行と結んでその悪人の母と妹に無理難題。事情を知った黄門さま、芸者と父親の博多織名人の心意気に感じて、献上博多の為に悪を一掃。
若狭は小浜で黄門さま一行が泊まった宿屋は、何んと女将たったひとりで切り回している大変な宿。博奕好きの亭主に文句を言いながらも、好いて好かれた気のいい夫婦。一方、お銀、飛猿が助けた旅の若侍は敵を探す身。しかも宿屋の夫婦が元仕えていた家の若様という因縁。悪家老に匿われた父の敵を追う若侍に、一行が助太刀を。
火が消えたように活気のない敦賀の町に入って来た一行は、不気味な修験者が予言する船幽霊騒動に出喰わす。漁師達は出漁も出来ずに苦しい日々。海神様のお告げで人身御供に差し出される姉娘の蔭でぬくぬくと暮らす廻船問屋の後妻と娘。船幽霊を隠れみのにして私腹を肥やす勘定奉行と商人を黄門さまが暴く。
彦根城下を荒らし廻る神出鬼没の凶賊ましゅら党。腹痛の八兵衛の面倒を看てくれた薬種問屋の主人に見え隠れする曰くあり気な表情。ひっそりと山で暮らす飛猿の恩師を巻き込む天竺屋。恩師の孫娘を人質に、黄門さまを誘い出す玄竜一味の罠。大爆発の危機を乗り越えた一行と猿面のましゅら党との対決。
<第151話>
御岳さんで名高い木曽福島で格之進を親の敵呼ばわりした鳥追い女。黄門さまが出逢った木曽塗りの職人はなんと格之進に瓜ふたつ。代官を利用して木曽塗りの原料である漆山をお止め山にした材木問屋の狙いは利権独占。職人達の窮状を知った黄門さま。謎を含む仇討ち劇に紛れて襲いかかる天竺屋一味。木曽の名品を守る大活劇。
<第152話>
木曽川に近い犬山で黄門さま一行が出会った男装の娘馬子。一方、助三郎が助けた町娘の正体は城を抜け出したお姫様。しかも姫と娘馬子は瓜ふたつ。米問屋と結び、農民を苦しめる代官が無理難題を押しつけて娘を自分のものにしようとあの手この手。娘の父親が獄死した秘密を探る黄門さま。そっくりな娘ふたりを操って悪人供大混乱に陥れる。