<第117話>
武州八王子で、機織り娘を牛馬のようにコキ使い、代官と結託して商売の独占を狙う織物問屋。その非道を八州見廻り役に直訴しようとして殺された同業の問屋主。その息子と許婚の娘を助ける黄門さまに襲いかかる黒谷の道鬼一味、更に飛猿、お蓮、対する弥七、お銀の忍び同士の大血闘。息子の処刑場に乗り込んだ黄門さまの奇策とは?
<第118話>
甲府を目指す黄門さま一行が、信玄公の隠し湯でひと息つく間にも、機会を窺って襲いかかる忍びの群れ。更に足を踏み入れた領内では武田家の残党・武川党と称する一団が残虐な殺戮を繰り返していた。だが一行が訪ねた武川党の村では、人々はひっそりとした暮しぶり。武川党の名を騙る集団の目的とは?甲州の天地を揺るがす大激闘。
四代将軍の大法要が行われた芝増上寺で招待役の大名同士が刃傷事件。裏には大名を思いのままに操ろうとする柳沢の策略が。事件によって取り潰し寸前の志摩鳥羽藩の危急を黄門さまに伝えようとした又平は、忍びの殺し屋の手から家老の娘を救おうとして非業の最期。領民達の為に事件を納めようと立ち上がる黄門さまに襲いかかる忍びの刃!
水戸を目指しての途中、水郷潮来で一行を迎えに来た志乃が人買い一味の罠に落ちて誘拐された。そうとは知らぬ一行が出逢った旅人は、嘗て土地のダニに立ち向かい、今は凶状持ちの身。代官と結んだダニ共の所業に怒り心頭の黄門さま。旅人を助けて土地の大掃除。娘船頭の歌に送られながら、故郷水戸への足取りも軽かった。
小山へ向かう道に迷った黄門さま一行が辿り着いた村では灌漑工事の間っ最中。代官を先頭に農民達が汗を流している。だが何者かに邪魔され、工事は遅れる一方。工事に賭ける代官の心意気に感じ入った黄門さま。自らも手伝いを買って出る。だが代官の成功を心よく思わぬ藩の上役が、工事を一気に潰してしまおうと、爆破の罠が襲う!
<第112話>
だるまと関所で名高い白河へやって来た黄門さまだが、いきなり武家娘から敵と呼ばれて襲いかかられて違う違うという状態。どうやら娘がめざす敵は黄門さまと瓜二つらしい。因業で人々に嫌われているだるま問屋の主人が、なんと黄門さまそっくり。その男に健気に仕える先代主人の娘。だが男の口から語られた仇討ちの秘密に悪の企みが忍び寄る。
<第113話>
正月間もない日光で、身投げしようとした若者を助けた一行。彫り物師という若者の親方は名人だが、呑む打つの道楽にひとり娘を泣かせている。東照宮献上の彫り物を巡って、宇都宮藩の権力争いの罠が忍び寄る。黄門さまの戒めに改心した親方だが、利き腕を撃たれ大ピンチ!親方と弟子、一心同体で見事に彫り上げる新春の大活躍。