<第1066話>
村人達を牛馬の如くしぼり上げるケチで頑固な大庄屋は、何と黄門さまと瓜二つ。とうとう村人の不満が爆発して、庄屋誘拐のたくらみは黄門さまの身代りに悪代官一味もまんまとひっかかって失敗。庄屋の三人娘や使用人、村人達のうそとまことを知らされて鬼の庄屋も目に涙。黄門さまが破滅寸前の村に平和を取り戻してやる。
<第1067話>
お茶どころ駿河の国、久能詣でをすませて来た黄門さま一行が助けたあわれな父親と娘は、つぶれた老舗の親子。家出した息子が帰って来たが人の噂に商売がたきの悪巧みを知って復讐に燃える。お茶の運上金をねらう泥棒一味とそっくり姿を真似た黄門さま一行が代官一味の悪計をみごと手玉にとって、どんでん返しのお茶騒動。
<第1064話>
八兵衛が茶店でまんまと一杯食った女壺振りを追っていると、平塚宿で怪しい虚無僧達とそれを追う侍達の闇の闘いが巻き起こる。とつぜん虚無僧に捕えられ姫君の姿に変えられてしまった女壺振りに襲いかかる刺客の刃。はたしてどちらが善玉なのか悪玉なのか。小田原藩のお家騒動の渦中に黄門さま一行も巻き込まれての大活躍。
<第1065話>
箱根八里を縄張りに旅人を苦しめる無法な駕籠屋と長年箱根で駕籠の御用をつとめるまじめな駕籠屋。悪い駕籠屋の用人棒に父親を殺され仇討ちを決意するけなげな幼い兄弟。関所役人と組んで悪い駕籠屋が箱根の商売を一手に奪おうと仕掛けたあくどいたくらみ。幼い兄弟に力を貸した黄門さま。一致団結して、雲助退治に大活躍。
<第1062話>
助三郎と志乃の婚礼の準備も整った頃、京より江戸へ勅使がやって来た。ところがその勅使が曲者。西陣織の利権絡みの賄賂で太る高家と組んで不埒な所業。揚句の果ては接待役のもてなしが悪いと謹慎させ、思いつめて詫びに来た美しい接待役の妹にまで襲いかかるが、危機一髪黄門さまが立ち塞がる。後始末に京へ旅立つ黄門さま一行。
<第1063話>
程ヶ谷の宿外れで危うい所を助けた娘は人入れ稼業の女元締めだった。色と欲とに絡むガラの悪い同業の親分が代官としめし合わせてのたくらみ、大名道中人足請負を用命される。義憤に燃える黄門さま。そこで志乃が尾張大納言の若君に化けての一芝居。街道のダ二の大掃除を助けて、女元締めに晴れの仕事をとげさせてやる。
<第1060話>
下野の国渡良瀬川の舟着場で、悪人足から娘を助けたがその時大暴れする助三郎と格之新達の雄姿を描く風変りな旅の絵師。助けた娘の父親は元代官。無実の罪をきせられて罷免された父親に取って代った悪代官が、人足元締一味を使った謀みに、父親は牢に入れられ娘は捕えられ代官の餌食になる間一髪、黄門さまが天罰を下す。
<第1061話>
故郷水戸に近い笠間の城下で思いがけず弥七が救った若い男女。女は何と水戸を脱出した助三郎の縁談の相手田鶴、男は笠間藩の勘定方若侍。相思相愛の男女を助けた黄門さまが、商人と手を組んだ悪家老達をこらしめて、助三郎と志乃、田鶴と若侍、二組の若夫婦の仲をまとめる時の氏神。みちのくの旅の終わりを飾る第9部のフィナーレ。
<第1058話>
武州川越の城下で出会った若い藩士とその妹弟。弟は不治と云われる難病、兄は近習取り立てをかけた剣術試合を目指して猛稽古中。そしてその競争相手は勘定奉行の息子。奉行の不正に気づいた兄は彼等の罠に落ちる。絶望の淵に立たされた兄弟達を、黄門さまが励まし助け、見事試合に勝たせ、弟の病を治す道を開いてやる。
<第1059話>
上州館林の村々に吹き荒れる天狗倒しの大風よりも恐ろしい、娘を奪う白羽の矢。悪魔の正体を見破ろうと黄門さまが立ち寄った庄屋の娘にも遂に白羽の矢。何者の仕業か謀みか。娘を囮に挑戦するが襲いかかる敵は忍者くずれの強敵ばかり、さすがの黄門さま一行も大苦戦。最後にうった作戦に掛かった敵の元兇は思いもよらぬ大悪党。