<第1106話>
からっ風が吹き荒れる武州・秩父の宿場は正に死の街。悪人同士の斬り合いに血潮も飛び散る。黄門さま一行に宿を貸してくれた不思議な娘が胸に秘めた大望。闇夜をぬって飛ぶ破魔矢。神のお告げに踊らされて悪人同士が大出入り。黄門さま一行も二手に別れて悪人の用心棒にやとわれた。果たして陰であやつる仕掛人の正体は。
<第1107話>
阿夫利神社の大山詣で賑わっている伊勢原の宿外れで助三郎が拾った赤ん坊をめぐって一騒動。黄門さまも子守唄の初体験。賢兄愚弟の旗本の世継問題がからんでかわいい赤ん坊の生命がねらわれる。必死で赤ん坊を守る若い母親と忠義な家来を助けて、よこしまな旗本の次男坊と悪代官一味を取って押さえ、親子を救う大活躍。
<第1104話>
三国峠の山道で風邪をこじらせて苦しむ八兵衛を助けてくれた女馬子は庄屋の娘。だが、継母に追い出され乳母の家に身をよせる悲しい運命。悪代官と結んだ継母と番頭が病気の庄屋を殺して、家を乗っ取る悪だくみを許しておけぬと黄門さま。娘になつく名馬とともにひと暴れ。悪者どもを退治して親子に幸せをもたらしてやる。
<第1105話>
武州忍藩の城下で、足袋の内職に一生懸命精を出す下級藩士の妻を鬼のような姑がひどい嫁いびり。だが、見るに見かねた黄門さまを感激させる純情一途な妻の真心。正義感に燃えさかる夫を闇討ちにかけて、私腹をこやし家老職を狙う悪奉行の抜け荷をつきとめた黄門さまが藩主の前で悪事をあばき、夫婦に幸せの道を開いてやる。
<第1102話>
越後の国、信濃川のほとりで出会ったヘッポコやくざ。三条で音に聞えた野鍛冶の仕事を見学に立寄った黄門さまが、役人と結託した悪問屋のたくらみに、窮地に落とされた名人かたぎの職人とその娘を助けて、家出していた親不孝息子を自ら鎚をとってきたえ直し、悪者共をとり押さえ、誇り高い三条野鍛冶の伝統を守ってやる。
<第1103話>
与板の城下で、格之進が家老の息子に乱暴される武家娘を救ってやったのが発端。娘の父親が藩主の名物行事“早駈け”に必要な鎧兜の質受けまで面倒を見たが、娘をねらう家老一味の工作で父は闇討ちの重傷をおってしまう。父の名代で出場する息子を助けて黄門さまが悪者どもを退治して、見事に勝ち名乗りを上げさせてやる。
<第1100話>
会津若松で会津塗りの職人とすっかり気が合った黄門さま。しかし名人気質を鼻にかけて、妹と内弟子が苦労する。そこで一計案じた黄門さま、藩主への献上品の競作に師弟がひたすら打ち込むそのひまに、城下のダニどもに一泡ふかせてやる手ぎわのよさ。できあがった塗り物にたくして、職人の真心を説く黄門さまの情と教え。
<第1101話>
越後・新発田で、娘太夫の危難を救った助三郎と格之進。その太夫が何とお志乃に瓜二つ。八兵衛が財布を掏られて野宿の瀬戸際、楽屋に泊めてくれた小屋主の親切と娘太夫の心意気にいたく感じた黄門さま。興行をぶちこわそうと画策する悪者一味を向うに廻して、本物が演じる「黄門さま」の大芝居。胸のすくような幕が上がる。
<第1098話>
陸前高田の高市で助けた親子の死んだ夫が格之進と瓜二つ。親子の脳裏に甦える昔日の幸福。その夫が藩の金塊を運搬中に殺されたという話に不審を抱いた黄門さま、そっくりな格之進を使って悪者一味を大混乱に陥れる。そこへ現われた謎の虚無僧に敵はますます大混乱。消えた金塊の謎解きに仕組んだ黄門さまの計略が図に当たる。
<第1099話>
旅のたいくつしのぎに八兵衛が若旦那になったが、フグにあたって危ういところ。助けてくれた仙台のさかな屋の娘。娘と老舗の看板をねらう悪者一味。大張り切りの八兵衛を助けて黄門さまもかまぼこ造り。襲いかかる悪者どもをこてんぱんにやっつけて、娘の笑顔に正体がばれた。喜ぶ八兵衛の泣き笑い。仙台城下のかまぼこ騒動。