
道後で助三郎と八兵衛が知り合ったのは、酒と遊びに明け暮れて生まれて一度も働いたことのない大店の若旦那。勘当されて元奉公人の女将の宿に居候するが、性根すえて初めて働きだした時、父親が無礼討ちにあう。死因に不審を抱いた黄門さまが若旦那と女将を励まして、色と欲に溺れる勘定奉行に仇討ちを挑む。
<第215話>
讃岐・高松藩の内紛を治め、阿波を訪れた黄門さま一行。折しも参勤交代を終えてお国帰りの藩主を迎える阿波踊りの稽古で盛り上がる徳島城下だが、その十五夜の晩、親の恨みを晴らそうとする男は助三郎に瓜二つ。待ち焦がれる許嫁を助けて、農民を苦しめる悪家老を懲らしめる為、踊り連に交じってお城に乗り込む黄門さまのひと踊り。
<第216話>
鰹節が藩の専売となったことで苦しむ漁師が増える土佐高知で、問屋場に押し込んだ男と、騒ぎに捲き込まれて一味にされてしまった格之進。押し込みの際に持ってきてしまった一枚の書き付けから意外な事実が浮かぶ。押し込みの一味として牢屋に入れられた黄門さま一行と、もと名人の鰹節職人のその男が鰹節横流しを見事に暴く。
いよいよ目指す高松へ。頼常の気鬱が果たして真実か。息子の身を、父の身を思う黄門さまと綾姫。先代領主の子と、頼常の実子とをまつりあげた国家老と江戸家老の争いに決着をつけるべく黄門さまが立ち上がった時、お京の母親が人質として攫われた。救出に向かった一行だが刺客が仕掛けた大爆発に巻き込まれ、絶体絶命の危機!!
姫路城下を前にして、些細なことから大喧嘩。単身山路を辿って獣穴に落ちた黄門さまを助けたのは闕所になった物産問屋の娘。一方助三郎と格之進が知り合いになった旅の一座の女太夫は、実はその物産問屋の家出した姉娘。店の再興を賭けて美しい姉妹の仇討ちを遂げさせようと、黄門さまが書いた筋書きとは?
うどんのお代わりを巡って黄門さまと格之進、八兵衛が大喧嘩。分裂した一行は別々に大坂に入る。ケチで頑固なお蝶の昆布屋に住み込みで働くことになった黄門さま組と、お蝶の孫娘お京を救って昆布屋を訪ねる格之進たち。思いもかけぬ暖簾争いが引き起こす暗殺計画に巻き込まれ、仕掛けられた罠に黄門さま自ら飛び込んで浪速の大騒動。