仙台城下の呉服問屋の大旦那が何と黄門さまに瓜二つ。おまけに近所でも評判の因業爺。その孫が江戸から女房と赤子を連れて帰った事からひと騒動。大旦那が勝手に決めた縁談の相手が、結納金に目がくらみ、勘定奉行も絡む結婚サギの悪企み。カラクリを見破った黄門さまは、孫夫婦のために、大旦那に化けて一芝居打つ。
相馬藩の領民は重い年貢に青息吐息。暴虐な役人の前に現れ、危機を救う烏天狗。黄門さまが出会った男勝りの女馬子の家には、藩御用人の忘れ形見の若侍が居候。圧政に耐えかねた領民が直訴を決意し、女馬子が訴え出るが、罠にはまって磔の危機に。四人の烏天狗が出現し、大奮闘。黄門さまの裁きと共に烏天狗の正体も明らかに…。
みちのく三春の城下で、故なく離縁された武家の妻女に出会った一行。突然の離縁の裏には、武家の母子の秘めたる想い。勘定奉行と組んでお止め山材木の横流しを続ける材木問屋。公金横領で脱藩し、藩侯への直訴を企てた武士を襲う奉行の手先。危ういところを救いだし、藩の汚職を暴いて妻女と母子の絆を甦らす黄門さまの大活躍。
棚倉城下で一行が出会ったのは、働き者の子供達と締まりやの母親。恩ある主家の若旦那の為、母と子供達が身を粉にして借金返済の手助け。農民を救うため、藩名産の煙草の利権を守ろうとする若旦那。その裏には、利権を狙う悪徳問屋と勘定奉行の悪企み。母子の健気さに打たれた黄門さまは、悪計を阻むために立ちあがる。
＜第175話＞
西山荘で晴耕雨読の日々を元気に過ごす黄門さま。そんな時、助三郎とお銀が助けた山伏姿の娘。同じ頃江戸で格之進と弥七が救ったいわくあり気な娘二人は何と出羽庄内藩の姫と腰元。負傷したのも国家老の娘。命がけで藩の危急を報せに来た娘達に報いるため、黄門さまは庄内藩へ旅立つ決心を。待ち構える修験者くずれの刺客との対決は如何に？
＜第176話＞
出羽庄内へ向かう旅の途中、岩城平で藩の内紛。城代と次席家老の争いに心痛めるのは格之進の旧友。両家老の対立が深まる中、黄門さまの生命を狙う修験者が、次席家老にとりいり黄門さま暗殺を計画。お銀を人質にとられ、船倉に誘き出された黄門さまらを待ち受けるのは修験者達の仕掛けた爆薬。黄門さま危機一髪。そして両家老の争いの行方は？（第１７６話）
