<第919話>
塩の津留めを目撃した黄門さま一行。この津留め、実は松本藩家老が私腹を肥やさんとして企らんだもの。これに猛反対した勘定吟味役は家老に暗殺される。家老の娘と勘定吟味役の息子は恋仲であった。腐心する家老の前に玄竜が…。公儀の隠密に仕立てられる黄門さま一行。安里姫の危機…。前途ある男女を救う黄門さま一行の大活躍。
<第920話>
名匠左甚五郎を生んだ飛騨高山に彫刻の名人を訪ねた黄門さま一行だが出迎えたのは酒飲みの二代目。たった一人の妹が苦しんでいるのも知らぬ体たらくに黄門さま一行はあきれ果てる。お新の厳しい意見で心を入れかえる二代目だが、彼女と夫婦になりたいと言い出す。そこへ弥七が…。邪な代官と材木商人とを懲らしめる黄門さま一行道中記。
<第917話>
賊に襲われていた一行を救う黄門さま一行。その護送役は助三郎の竹馬の友で現在は代官所元締をしている。だが友の変心は尋常一様ではない。江戸送りの印伝物を奪われた為だけではない。何かがある…。彼は代官の奸計によって印伝物の横流しを余儀なくされていたのだ。玄竜の存在に怖れながらも助三郎の友情がこの友を救う。
<第918話>
ひょんなことから、とあるさびれた旅籠に草鞋を脱いだ黄門さま一行。使用人は僅かに一人。お新や安里姫までが掃除炊事をやらされる破目に…。事情を聞いた黄門さまは看板を書いてやる。途端に押し寄せるような泊まり客。この旅籠の以前の番頭は代官に賄賂を贈り黄門さま一行を捕らえようと図る。玄竜が荷担して黄門さま一行は猛火に囲まれる。
<第915話>
水戸を目の前にした黄門さま一行、黄門さまの酔狂でガマの油売りを用心棒に雇う。その頃水戸では付家老中山備前守が急死、跡目を巡って争いが。備前守の遺言状を狙う本家中山家用人と、黄門さまが戻るまではと応戦する浪路や弥七。だが肝心の黄門さまはガマ祭りに浮かれている。報せを受けた黄門さま、急いで水戸に戻り、悪計に裁きを下す。
<第916話>
甲州路を行く黄門さま一行は青梅宿で崖崩れのため足止めをくう。旅籠で相宿となった御岳参り一行の一人の男にただよう殺気。それもその筈男の父と妹を無礼討ちにした侍が近くの旅籠にいる。黄門さまはこの男に仇討ちを成就させてやる。その頃、東海道を行く為黄門さま一行は玄竜達に襲われお新が負傷、脱出するが跡をつけられてしまう。
<第913話>
黄門さま一行の目の前で関所を破った長槍の浪人、今度は百姓達に頼まれて検地の邪魔。驚いたのは勘定奉行、浪人は十一年前に別れた父だった。奉行の藩政改革で甘い汁を吸えなくなる城代家老一派、浪人を利用して奉行を潰しにかかるが、改革の正しさを知った黄門さま一行に退治される。親子の仲直りもでき、古河藩の未来は明るい。
<第914話>
無実の罪で捕えられた百姓と、その妹に関わり合った黄門さま一行。事件の背後には大庄屋が。神君家康公のお墨付をタテに、代官も頭が上がらぬその権力。その専横に耐え切れず、江戸へ直訴する途中で兄が捕われたのも大庄屋の策略だ。百姓達の苦しみを救うべく立ち上がった黄門さま、問題のお墨付を引き裂き、悪を裁く。
<第911話>
人に親切を施して何がしかの礼金をせびる旅の浪人と行き合わせた黄門さま一行、まさかその浪人に仇と間違えられるとは…。そこに土地の悪人、二十六年振りに再会した浪人の妻と娘も絡まって、東照宮での大立ち廻り。だが所詮は人違い。落胆する浪人に、これからは親娘三人幸せに生きる道をと説く黄門さま。親娘の幸せも近い。
<第912話>
城の新御殿普請を請け負っていた宮大工が殺された。後任に選ばれたのは同じ飛騨伊丹流の棟梁。だが棟梁は仕事を引き受けない。業を煮やした普請奉行は、棟梁の娘と弟子を人質に。からくり普請の目的は城の乗っ取りにあると見た黄門さま一行、城に乗り込んで危い所でからくりを止め、黒幕の城代家老以下の悪だくみを暴き出す。