＜第869話＞
伊賀上野忍者の里。そこに対立する名張者、拓殖者の忍者達。そして、かつて名張者の弥七は掟破りの抜忍。刺客九郎太は拓殖者の抜忍。その九郎太、城主を欺き忍者を使って黄門さま殺害を要請。しかし、二派の忍者を持て余していた城主、腹蔵があった。お新の前に現れた死んだはずの籐吉。弥七、お新、そして、黄門さま一行の運命は如何。
＜第870話＞
近松のお初徳兵衛のような男と女。悪人の油屋、代官に女を貢ごうとする。金の払えぬ男は女と手を取り合って…。博奕好きの女の弟、姉を取り戻そうと大博奕。事情を知った女の父は唖然。ところがこの父親と代官と油屋はかつての仲間同士。恥を知った父親は自殺。怒り狂う弟。男と女の運命は。黄門さま、曾根崎舞台に大活躍。
＜第867話＞
焼蛤を食べ過ぎて葦原に立ち往生の黄門さまと八兵衛を助けたのは娘馬子。助三郎、格之進とはぐれた黄門さまは博奕好きの娘の父のため神戸藩の世継ぎを巡る筆頭家老の陰謀に巻き込まれる。刺客九郎太の刃をもはね返す黄門さま。その眼前で身体を張って藩政を、愛する者を憂う猟師あがりの家老。これに打たれた黄門さまの口添えが平和を呼ぶ。
＜第868話＞
街道で浪人と斬り結ぶ武家娘を救った格之進と八兵衛。娘は亀山藩用人の兄と共に借米の領内搬入に命を賭ける。そうはさせまいと問屋と組んで米飢饉を煽る城代家老。陸路を抑えられ、米俵を積んだ舟で激流を下る格之進と娘を九郎太の鉄砲隊が狙う。辛くも勝ち得た米を御法度破りにさせまいと黄門さまが案じた一計が冴える。
＜第865話＞
かつて二人の侍が主君の命により死を賭して通し矢を競った岡崎三十三間堂に、今年も記録に挑もうと使い手達が集う。殊に、競技に敗れた父の切腹、お家断絶の憂き目に遭った若侍にとって十年の修業のこれは総仕上げだ。回船問屋と共に甘い汁を吸う悪家老は折り悪しく訪れた黄門さま一行に弓の刺客を差し向けるが…。
＜第866話＞
横暴な郡奉行に耐えかねてあわや強訴しかける農民を思い止まらせる黄門さま。騒ぎを起こして農民の土地を奪い取ろうとした奉行はこれに激怒。農民の長を脅迫する。鳥好きの少年の活躍で、密書を運ぶ伝書鳩から柳沢の陰謀を裏付ける証拠を入手したのも束の間。霞のお新に奪われるが、この密書がお新を改心させ良心の花を開かせる。
＜第863話＞
浜松城下で黄門さまが止めに入った子供の喧嘩。助けた少年の亡き父は主君からあらぬ嫌疑をかけられ、申し開きもせず自害した勘定方。父に代わって少年を厳しく侍の子として育てる母。少年の父の切腹の顛末を調べるうちに浮かび上る現勘定方と穀物問屋との癒着。黄門さま一行を狙う霞のお新も加わり事件は急転直下。
＜第864話＞
黄門さま一行が大木の洞の中から拾い上げた赤児が巻き起こす大事件。赤児目当ての悪家老と黄門さまを亡き者にせんとする柳沢配下の刺客が黄門さま一行を付け狙う。あたりかまわず泣きわめき、抱いてあやせば粗相の子に助三郎、格之進、黄門さままでが大往生。忍び詣での祈りに失踪した世継ぎを廻る争奮戦。赤児を抱えて黄門さま一行の大奮闘。
＜第861話＞
江戸防衛の第一線大井川。黄門さま一行が到着した時は川止め。宿場では籐吉が黄門さまの所在を求めて暗躍。役人と手を結び不当な料金を得ている人足頭の目の上のこぶは一徹な人足。この人足、賭事大好き。籐吉と人足頭、借金を楯に黄門さまを大井川に放り込む事を強要。断る人足の命危うし。そこへ黄門さま一行、駆けつけての大活躍。
＜第862話＞
詮議の厳しい掛川藩の御城下に入った黄門さま一行は旅人宿で助三郎に生き写しの虚無僧と隣合せる。旅芸人の芝居小屋で忽然と姿を消す虚無僧が謎を呼ぶ。養子縁組を強いられる姫君は意中の人に導かれるように旅の一座に紛れて逃避行。愛を誓った姫と虚無僧。憩う間もなく悪家老の追手がかかる。いよいよ冴える黄門さまの裁き。
