<第253話>
長旅の疲れを癒す為、八兵衛とお銀を連れて袋田の湯を訪れた黄門さまが救った二人の旅の尼僧。尼僧達は実は神君家康公ゆかりの地・岡崎藩の姫君と国家老の娘だった。世継ぎを巡る藩の危急を、命を賭けて報せに来た娘達の真情を知り、旅立ちの決心をする一行の前に次々と現れる暗殺集団。岡崎城下を目前に爆殺の罠が…。
<第254話>
三河・岡崎藩のお家騒動を収め高山へ向う黄門さま一行が下呂温泉で知りあった女は、無実の罪で手配者となった弥七そっくりの春慶塗り師の夫を待っていた。しかし夫はすでに罠に嵌められ、殺される寸前に無実の証を弥七に託す。将軍家献上の漆器を巡る陣屋の手代と問屋の陰謀に、残された妻と弟を助けて立ち向かう。
<第251話>
名工・左甚五郎と共に一足先に江戸へ急ぐ黄門さま達を襲う謎の傀儡師。寛永寺改修の陰にひそむ老中の計略とは。仙台藩世継ぎを巡る騒動に左甚五郎が命賭けで彫る飾り彫りは完成なるか。土壇場で正嫡暗殺を計画した老中一味が、能面に塗った毒殺の危機を乗り越えて薪能の舞台で最後の対決を迎える。黄門さま、旅の終わりの大芝居。
<第252話>
長旅の疲れを癒す為、八兵衛とお銀を連れて袋田の湯を訪れた黄門さまが救った二人の旅の尼僧。尼僧達は実は神君家康公ゆかりの地・岡崎藩の姫君と国家老の娘だった。世継ぎを巡る藩の危急を、命を賭けて報せに来た娘達の真情を知り、旅立ちの決心をする一行の前に次々と現れる暗殺集団。岡崎城下を目前に爆殺の罠が…。
<第249話>
野天風呂に浸っている間に一行の着物と印籠を盗み出した女掏摸と弟分。印籠を金に替えようと思ったら、江戸から来た密偵と間違われて大接待。折から漆商人の陰謀で、名物絵蝋燭の伝統は風前の灯。苦しむ材木問屋だが、なんと掏摸の弟分はこの家の跡取り息子だった。切り札をなくした黄門さまだが、偽密偵を祭り上げて悪人共を懲らしめる。
<第250話>
東照宮参拝をすませた一行は意地の張合いから黄門さまだけ一人別行動。そこで出会った左甚五郎。一方、行方不明の黄門さまを探す助三郎と格之進が見た日光の街は東照宮改修普請に集まる人足相手に大賑わい。土場破りの末に盗んだ衣装の男と知り合うが、その姿形は黄門さまそっくり。その男を黄門さまに仕立てて助三郎と格之進、八兵衛が打った悪者退治の大芝居。
<第247話>
紬で名高い織物問屋の娘が、藩の物産方の侍に嫁いだが、訳も判らず離縁された。夫と姑と三人で紅花染めの工夫に賭けていただけに納得いかない。しかも離縁直後に夫は藩金を横領して脱藩。夫の正義を信じる妻の真心に心打たれた黄門さまが、悪者一味を手玉に取って大活躍。藩重役の不正を糺し、犠牲になった娘達を救い出す。
<第248話>
育ての親の仇を討つ為に、馬子として街道で武士と見れば駆け寄る娘。五年の歳月の後、目指す敵もまた、娘に討たれる為に福島に向かっていた。現れた敵を前に決死の覚悟の娘だが、なんと名乗り出たもう一人の仇は親とも慕う庄屋。白洲に持ち込み黄門さまが糾明した真相は意外なもの。父の仇、村人の仇を討ち、新たな村の平和を導く黄門さま。
<第245話>
盛岡名物「わんこそば」の食べ競べで八兵衛と競った旅の男は義賊を気取るケチな泥棒。一行の財布を狙って見事に失敗。再起を誓って帰った故郷では、献上の茶釜を巡る不穏な動きに、男の弟や世話になった鋳物師が巻き込まれていた。盗まれたお城の茶釜を、黄門さま一行が大泥棒に扮して盗み返す、南部領での大活躍。
<第246話>
川舟の利権を狙う陸運業者が郡代を丸めこみ、対立する荷運び屋に無理難題。がまんを重ねる一方の荷運び屋だが、ついに死人が出て一触即発の状態に。相談を持ち込まれた兄貴分の口入れ屋の女房は敵の親分の妹。義理と正義を貫く為に女房を離縁する男。北上の清流を汚す陰謀に怒った黄門さま主従が喧嘩支度で助っ人する。