<第1216話>
大宮宿へ向かった黄門さま一行は、薬草採りをしていた女医・千加と出会う。その父・弥市は元鷹匠。生類憐みの令により鷹狩りができず、酒浸りの毎日。一方、悪代官は千加に横恋慕。思いをとげるために弥市に殺人の濡れ衣を着せ、千加をおびき出すため町辻に晒す。怒りを爆発させた黄門さま一行、暗闇祭りの夜、悪を討つ。
<第1217話>
熊谷寺の門前町に来た一行は、ふじ屋と赤浜屋に分かれて宿泊。その夜、ふじ屋に幽霊が現れるが、格之進が石を投げて追い払う。どうやら赤浜屋が幽霊騒ぎを起こして、ふじ屋を乗っ取ろうとしているらしい。さらに主人の久助には、赤浜屋への借金が。黄門さまは久助と妻のお弥栄に心中をするように勧めるが…。
<第1214話>
黄門さまの息子である松平頼常侯の帰国で賑わう高松。黄門さま一行が出会った切腹志願の男、田宮勘左衛門は、どうやら元高松藩士らしい。民を救うために始められた栗林屋敷の庭園工事に絡む不正を見抜いたために、彼は故郷を離れたのだ。そのころ頼常侯は、幼年時に遊んだ八木幸兵衛を探していた…。
<第1215話>
格之進が忍び集団に襲われている娘を助けた。娘は記憶をなくしていたがその元結から、加賀藩老女翠香院の使いの香織と分かる。一方黄門さまは、袋田の湯で、加賀藩首席家老郷田頼母が放った刺客、くれないお蓮に襲われる。加賀百万石に大事が出態したことを知った黄門さま、金沢に向けて23度目の旅立ち。
<第1212話>
貧しい村を救うため温泉を掘る亀吉、それを支える妻・はなと出会った黄門さま。亀吉の努力とは逆に、なかなか温泉は出ない。幼なじみの鶴三も巻き込んで夢を追いかける亀吉夫婦。父の残した地図を頼りにやがて温泉がわき出るが…そこには欲に目がくらんだ代官の悪巧みが待ち構えていた!
<第1213話>
切腹までの時間はわずか!まだ見ぬ家老の父の命を救うため、書付を手に野山を駆ける野生の娘・マキ。巻き込まれた格之進と松尾芭蕉。襲いかかる刺客たちをあの手この手でかわし、ようやくたどり着いた城下。しかし、蟻一匹這い出る隙間もない程に警戒されていた。捨て身の芭蕉とお娟の作戦、次郎坊の機転で城に忍び込んだマキと格之進は、時間ぎりぎりで家老の切腹を食い止め…。
<第1210話>
長崎のオランダ商館で、ケンペルと鍋島元武との再会を喜ぶ黄門さま。そこに遊郭から逃げ出したという、おときが担ぎ込まれた。どうやらおときは、オランダとの国交断絶を企てる有明の大尽に唆されてケンペルの命を狙っているらしい。その正体は、鍋島に恨みを抱くかつての部下だった…。
<第1211話>
不思議な声に誘われて高千穂を訪れた黄門さまは、夜神楽の稽古をしていた庄屋の市兵衛から、切腹して果てた川上新左衛門という侍の怨霊が夜な夜な現れるという話を聞く。共に聞いていた香田達之進は、幽霊話の調査にやって来た延岡藩士。次郎坊の力を借りて真相を探ろうとするが、実は大変な怖がりだった…。怨霊は何を訴える?その正体は?
<第1208話>
津和野に向かう道中、助三郎は謎の男たちに襲われた娘・奈津を助け、彼女の実家がある二ツ木村まで送ることになる。男たちの追跡を逃れ、二人は無事に村へと到着、黄門さま一行とも合流する。そこで奈津は、不正を行う奉行らを訴える直訴状を持っていることを打ち明ける。黄門さまと村人たちは団結して戦うことを決意。雨の中、壮絶な決戦が始まる!
<第1209話>
唐津の町で黄門さま一行は勘定方の服部左馬之助と出会う。左馬之助は、正義感の強いお娟にすっかり惹かれ数日だけ嫁になってくれと頼み込む。お娟は戸惑いながらも承知する。慣れない家事に追われながらも、お娟は舅の源右衛門、姑の澄江と心を通わせる。実は左馬之助、藩の不正を暴く建白書を差し出す覚悟であり、お娟を急遽嫁にして最後の親孝行をするつもりだったのだ。心打たれたお娟と黄門さま一行は…。