<第1186話>
新発田に着いた助三郎は、学問所帰りの藩士を襲う天狗面の男と出会う。一方、黄門さま一行は、地主の弥五左衛門と妻・おきんに知り合う。弥五左衛門は、船道の鑑札を所有しており、それを奉行・外山や黒門屋らに狙われていた。そして、おきんの弟こそ、天狗面の男・安兵衛であった。学問ばかりに精を出し、武芸を軽んじる藩士が許せない安兵衛。そんな彼を、黄門さまや助三郎は諭してみせる。
<第1187話>
会津の盆踊りの夜、格之進は家老・兼坂の息子の主計に迫られている娘・おまさを助ける。おまさは、主計の求婚を拒み、藩の密偵として江戸に行った男・葛西を待ち続けているのだった。やがて葛西は、兼坂らの不正の証拠を掴み、江戸から会津に向かう。やがて、行われる祝言。そこへ葛西が飛び込んでくる。兼坂らの不正は暴かれ、おまさと葛西は結ばれるのであった。
<第1184話>
黄門さま一行は、岸壁から海へと祈る上州屋の女将・お常と出会う。上州屋は本陣であり、その利権を狙う五郎八や大黒屋から絶えず嫌がらせを受けていた。哀しい再会を果たす母と子。やがて五郎八は上州屋に火を放つ。燃え盛る炎を浴び、お常を救ったのはなんと清次だった。黄門さま一行は悪党一味を懲らしめ、お常と清次は親子で上州屋を支えていくことを誓うのだった。
<第1185話>
黄門さま一行が新潟で出会った大道芸の一団。その親方・岩造は、幼い頃のせん、みつを虐げた男だった。一方、水戸藩の井上玄桐は、旧友の医師・川上良順を訪ねていたが、良順は酒に溺れ、岩造ら悪党に利用され浮かれ薬の製造に加担していた。岩造らはうかれ薬を全国にばらまこうとしており、その手先の男は、せん、みつの幼馴染・新吉だった…。
<第1182話>
善光寺に詣でた黄門さま一行は、途中で出会ったおきちと共に相部屋に宿をとる。そこに、風来坊の仙八、駆落ちしてきたお八重と清吉、旅芸人の親子などもやって来る。が、仙八が持っていた十両が何者かにすられてしまう。黄門さまはじめ宿の皆が疑われるハメに。様々な人間模様が繰り広げられた夜が明け、遂に黄門さまは真犯人を突き止めるが…。
<第1183話>
高田藩に着いた黄門さま一行。藩内では貧窮に迫られた藩士たちが、松尾芭蕉を隠密と決めつけ血眼になって探していた。芭蕉は曽良と共に医師・春庵の館に身を寄せる。一方、黄門さま一行は、契りを結んだ男を追ってきた廓の女・おふじと出会う。おふじが探す男こそ、隠密狩りの侍の一人、安田であった。やがて、黄門さまと芭蕉は再会し、二人のおかげでおふじと安田も再会を果たす。
<第1180話>
黄門さま一行は野麦街道で歩荷の丑松に出会い、共に松本に向かう。が、そこで丑松の恩人医師・松宮の死と、弟分の歩荷・半次が姿を消したことを知る。松宮の死を他殺と考える黄門さまは、御殿医・北村に疑いを抱く。北村は勘定奉行と組み、城代家老の毒殺を企んでいて、それを知った松宮の口を封じたのだった。黄門さまは見事な推理でそれを見破る。丑松は松宮の家族を守っていくことを誓うのだった。
<第1181話>
高遠藩に着いた黄門さま一行は、二人の隠居・小田と杉村に出会う。二人は店に宿をとるが、その夜、店に強盗が。黄門さま一行は杉村の素振りを怪しむ。事情を探る黄門さま一行。実は、強盗はかつて杉村が逃がした男であり、杉村はその黒幕を追っているのだった。それを知り、杉村への疑いを消し去った小田は、共に真相を追うことを決意。
<第1178話>
黄門さま一行は木彫り職人の久兵衛に連れられ井波を訪れる。腕は良いが癇癪持ちの久兵衛。その久兵衛へ、城内に飾る欄間を彫るようにという命が下る。それが気に入らない悪徳商人は代官とグルになって悪巧み。久兵衛は病をおして、黄門さまやお栄たちの力を借りノミを握る。そして見事完成した松竹梅の欄間一対。代官たちの陰謀は黄門さまにより暴露され、久兵衛はお栄を正式な弟子として認めるのであった。
<第1179話>
黄門さま一行が訪れた高山藩は、お国替えを目前に控えていた。そこで助三郎は、かつて水戸屋敷で働いていた女・おいとに出会う。一方、城には幕府から巡察使・米倉たちが到着。接待役の坂上たちに横暴の限りを尽くす。さらに米倉は坂上に妻・おいとを差し出せと迫る。かつて米倉はおいとに手をつけようとした輩だったのだ。追いつめられた坂上は米倉と刺し違える覚悟を決めるが…!