<第1146話>
三河の国は岡崎で、鉄砲に撃たれた男を救った黄門さま。男を担ぎ込んだ水車小屋で、一行を匿って追手を追い払った只者ではない親父。おりから黄門さまを狙う左源太や平岩一族、藩の火薬を横流ししている悪者一味、また、娘への愛情に命を賭ける抜け忍の親父とそれぞれの秘密を守る為に卍どもえ。硝煙火を噴く危機が水車小屋に迫る。
<第1147話>
御三家筆頭の尾張家謀反の噂に名古屋の地は物情騒然。附家老が隠れ砦に乗り込み、忍び一族と対したが逆に捕えられた。尾張家に怨みを持ち、復讐の鬼と化した忍び一族の刃が狙うのは黄門さま。尾張に入った黄門さまを刺し貫く梟の左源太の狂刃。果たして黄門さまの安否は?執念渦巻く忍びが血で血を洗う大乱闘、天下騒乱の一大危機が迫る!
<第1144話>
浜松の城下で黄門さまと八兵衛が出逢った道楽若旦那。その若旦那に乗せられ、鉄火場に連れ込まれたはいいが、一緒に身ぐるみはがされる大失態。だが、馬鹿息子の面倒を見るうなぎ屋の心意気を買った黄門さま、悪者相手にお新が鮮やかな壷捌き。町奉行と結ぶ悪徳商人の企みを暴いて送る、日本一のうなぎの味にも似た痛快編!
<第1145話>
三州吉田の城下で、八兵衛がひょんな事から見初めたしじみ売りの娘。病身の武家の妻子に仕える健気さだが、驚く程の小太刀の使い手。水戸からの送金が遅れて、因業な宿の主にこき使われる身となった黄門さま一行が、その武家娘達の大望を知ってひと肌脱いだ仇討ちの助太刀。胸のすく大活躍で見事に仇討ち本懐を遂げさせる。
<第1142話>
由比の宿場で相宿となった若い旅人はどうやら怪しい裏道稼業の人間。弥七にあしらわれ、黄門さまを泥棒の親分と信じ、乾分に。旅人の親父は、清水港を牛耳る悪に単身楯突く頑固者。親父に孝行したいと願う心を買って黄門さま、一同盗賊姿で代官所に忍び込み、乗り込んだお白洲で、逆に悪代官の裁きをつける活躍に、父子も無事和解。
<第1143話>
大井川のほとり島田宿で張り合う二つの宿屋、鍋屋と大鍋屋。主人は強気な女と弱気な男。だが二人は元夫婦。ふたりを何とか元の鞘に納めようと幽霊騒ぎの茶番劇。無法な川止めで私腹を肥やす川越人足の悪親分と代官の悪業を探った黄門さま。黄門さまを狙う梟の左源太の襲撃!風雲急を告げる大井川のひと騒動。
<第1140話>
箱根の関所で山人足と手を結び、私腹を肥やす役人に阻まれて入牢するハメになった黄門さま一行。途中助けた若い馬子に導かれた湯の宿で温泉気分に浸ったのも束の間、黄門さまを狙う由美の刃に危機一髪の瀬戸際を越えるなど、外に内に敵を抱えた危険な道中。男装の娘馬子の仇討ちを助勢して、山に巣喰う悪者どもを大掃除。
<第1141話>
伊豆路を辿る黄門さまの前にまたも現れる左源太。由美と共謀しての誘拐の狂言と、金山を巡る不穏な噂を確かめに、着いた湯ヶ島は神隠しにあったような無人の村。農民を助けて金山奉行一味のからくりを追及する黄門さまを狙って闇に躍る左源太。遂に坑内に閉じ込められて爆破が迫る。必死に救出を計る弥七。危し、黄門さま!
<第1138話>
漫遊から戻られた黄門さまだが、あいかわらずじっとしていられない。連日、荒地開墾に精を出している。その頃、江戸では将軍綱吉狙撃という大事件が発生。しかも狙撃に使われた短筒には尾張家の家紋が。尾張藩に恨みを持つ一族が企む天下転覆の陰謀に、そうはさせまいと乗り出す黄門さま。天下の命運を賭けて、前途多難な尾張への旅立ち。
<第1139話>
執拗に黄門さまを狙う梟の左源太。その間に巧みに供に加わった忍びの娘由美。黄門さまの身辺に危機が孕む頃、石屋の職人を助けたところから、小田原領内で石切り場を巡る暗闘に巻き込まれた。夜明けとともに仕掛けられた爆発に、左源太に踊らされた悪者供が見守る中、黄門さまの安否は、崩れ落ちる岩石の中に埋もれるが…。