<第1206話>
倉敷に着いた黄門さま一行。助三郎はかつてこの町に滞在した際に出会った娘・おきぬを訪ねる。そこで助三郎はおきぬが世話をしていた大旦那・吉左衛門が転落死する事件に巻き込まれる。どうやら他殺らしくその下手人として助三郎とおきぬが投獄されてしまう。が、黄門さま一行の調査と推理の結果、前の女将のお新と番頭・正蔵が真犯人と判明する。さらにはその後ろで糸を引く吟味与力・浅岡の存在も突き止める。
<第1207話>
格之進は下津井の港で町を出たがっている娘・お朝と出会う。一方、黄門さま一行は菓子屋「菓子浪」の亀蔵、その若い後妻・お吉と知り合う。その亀蔵の娘こそお朝であった。亀蔵と義母のお吉に何かと反撥するお朝。が、そんな親子の知らないところで、菓子を使った細川公暗殺計画が練られていた。その謀略を察知した黄門さま一行は、見事未然に防いでみせる。
<第1204話>
堺を訪れた黄門さま一行は、謎の美女・お蝶と出会う。実はお蝶は与力が遣わせた密偵であり、取引の姿なき元締・うず潮の勘兵衛を捕えるために潜り込んでいたのだった。やがて取引の夜、遂に正体を現す勘兵衛!お蝶は素性を見破られ危機一髪!が、黄門さま一行により無事助けられる。悪党どもは一網打尽、お蝶は一人の女として幸せに生きると決意するのだった。
<第1205話>
活気溢れる大坂に着いた黄門さま一行は、戯作者・近松門左衛門と出会う。その近松、密かに慕う芸者・清川の手前、新作の芝居を三日で執筆・上演してみせると豪商・丹後屋と思わず約束してしまう。困った近松は黄門さま一行に相談、黄門さま一行は手助けするうえに出演まですることになる。丹後屋の様々な妨害にも負けず、稽古に励む一行。遂に幕は上がり芝居は大成功をおさめるが…?
<第1202話>
天橋立に着いた黄門さま一行は、喧嘩ばかりしている嫁姑が営む質屋を訪ねる。そこで黄門さまは千利休ゆかりの茶碗を見つける。黄門さまと別行動の格之進は、旅の踊り子・おしずをしつこくつけ狙う俊之丞を懲らしめるが、その俊之丞の父で城代家老である堀直政こそ、藩政を牛耳り私腹を肥やす悪漢であった。やがて黄門さまは茶碗の出所を突き止め、それを使って政敵を失脚させた堀の策略をも暴き出す。
<第1203話>
和歌山に着いた黄門さま一行は謎の忍びの一団に襲われるが、根来衆の源蔵・あかね父娘に救われる。忍びの正体は、柳沢の息のかかった家老・土屋が操る伊賀者で、領内で黄門さまを殺すことで紀州家と水戸家との仲を引き裂こうと画策していたのだ。忍びたちは傘屋の久作・半次父子も巻き込んでさらに黄門さまを狙う。が、黄門さまのもと、源蔵・あかね父娘と久作・半次父子は力を合わせ、これを討つ!
<第1200話>
黄門さま一行は造り酒屋最上屋の主・徳造と知り合う。おそのは自分は徳造が知らぬ間にできた実の娘だと言い、紋八は徳造におそのがつくった借金を払えと迫る。が、実はこの二人、真っ赤な偽者で初めから徳造の金を騙し盗る計画だったのだが、徳造の人柄に触れ良心が痛み出したおそのは遂に真実を打ち明ける。それを見届けた黄門さま一行は最上屋を陥れようとした悪家老らを退治する。
<第1201話>
北前船の中で黄門さま一行は和という少年と出会い、源吾は仲良くなるが、実はこの少年、敦賀藩の若君・和千代であり、奉行・金田たちの江戸での不正を藩の重鎮・浅倉に伝えるため密かに帰って来たのだった。金田たちは和の計画を阻止しようとするが、和は源吾や黄門さまに助けられ浅倉のもとへ辿り着き不正を明らかにする。そして源吾は、良助のいる水戸へ行くことを決意、黄門さま一行から旅立つのであった。
<第1198話>
黄門さま一行は、記憶喪失の娘・おようと留吉が十三湖で心中しようとしているのを助ける。黄門さま一行は、おようの記憶を辿るべく捜査を始める。そんな一行の前に浮かび上がる源吾の両親の影…。調べの結果、おようは中老・佐川らによる重役惨殺事件に巻き込まれていたことが判明する。佐川らは捕えられ、おようには記憶が戻る。そして黄門さま一行は…。
<第1199話>
黄門さま一行は、怪力の大商人・忠兵衛と出会う。その忠兵衛と娘・おきぬとの間には大きな溝ができていた。そこへ旅の女・お紺が倒れて運ばれてくる。一方、忠兵衛に見覚えがあったお娟は調査を開始、その正体を突き止める。忠兵衛はかつて盗賊の一味であり、おきぬはその仲間から託された娘だった。そしておきぬの実母こそお紺だったのだ。その秘密を知った目付頭らは忠兵衛を陥れようとするが…。