<第1156話>
萩長門の国、萩の城下に名高い萩焼きの名工を訪ねた一行だが、これが名人気質の頑固者。黄門さまと茶碗を焼け焼かぬで取っ組み合いの大喧嘩。隣の後家さんの家に居座った黄門さまとの意地比べ。二人の騒動に巻き込まれ、名工の娘との仲を裂かれた弟子を誘い込む商人の悪巧みを逆に取って、黄門さまが献上の茶碗をネタに施す細工の妙。
<第1157話>
博多の町で助けた女は柳町の名物芸者、桃太郎。調子に乗った助三郎、格之進、八兵衛の若旦那ごっこに弥七も加わって大はしゃぎ。のけ者にされた上、爺や扱いの黄門さまとお新の怒りも、桃太郎を巡る舟手奉行、廻船問屋の悪巧みを知り、一肌脱ぐ気に。抜け荷の秘密を暴き、桃太郎と博多人形作りに励む若旦那を助ける筑前博多の痛快篇。
<第1154話>
出雲の国は神話と和紙の名産地。食べ過ぎの八兵衛を、驚くほど介抱する宿屋の女中。もしや八兵衛に惚れたのかもと、黄門さま一行も興味津々。折から紙問屋の総元締を選ぶ出雲和紙の審査が迫る。悪巧みにつられた職人と正直な弟弟子をめぐる紙すき職人の腕比べに絡む欲を蹴散らし、ひたむきな娘心の為に一肌脱いだ黄門さまの縁結び。
<第1155話>
石見の国、浜田の港で対立する網元同士の争い。浜奉行と結んで藩の御用網を狙う悪玉。善玉の網元の跡取り息子は女に迷って酒浸り。父親と兄の為に心配する弟が、悪玉の仕組んだ罠にかかって破滅の危機。義理と情けに苦しむ息子と女の真心を知った黄門さま、血の繋がらない兄弟を助け、怒りに燃えて悪者退治に立ち上がる。
<第1152話>
作州津山への道で一行が知り合った父子ふたり連れ。だが父親とは真っ赤な嘘、何と枕探しのゴマのハエ。黄門さまの道中差しを盗んだが、三葉葵の御紋からたちまち御用に。改心した男、本当の父親を探す子供の為に力を貸したが、今度は津山藩土木工事の裏に潜んだ汚職に巻き込まれる。黄門さまの計らいで父と子は涙の再会。
<第1153話>
鳥取藩が藩政改革を巡って真っ二つ。百姓達も生き死にの分かれ目と不穏な情勢。重役の主張の対立に、二分した若侍達も一触即発の睨み合い。かつての仲間に裏切り者と呼ばれながらも、自らの信念を貫き通そうとする若侍。その母と妻を助けた黄門さま。果たして何れが善か悪なのか。鳥取藩の危機に乗り出す黄門さまの裁きは如何に。
<第1150話>
高野山で弥七が助けた若い女は、黄門さまが出逢った高野豆腐造りの職人の女房。この職人の母親が見るに見かねる嫁いびり。女房を狙う好色な藩の国家老と手を組んだ悪問屋の為に仕事から外された職人を助け、黄門さま一行も慣れぬ豆腐造り。利権を狙って職人一家を苦しめる悪に一行が正義の鉄槌を下せば、嫁姑の仲も氷解する。
<第1151話>
大坂の町で黄門さまに近付いた男が一生の頼み。勘当を許してもらう為、お新に許婚者の身代りとなってくれという突然の申し出。いたずら心を起こした黄門さまが引き受けたから事は面倒に。薬種問屋の身代を狙う悪者一味に引き入れられ、悩む後添いの女。問屋の主の命を縮める悪計を察し、喧嘩別れの助三郎、格之進とひと肌脱いだ浪花の大騒動。
<第1148話>
梟の左源太、由美達忍びの故郷、伊賀上野を訪れた黄門さま。伊賀の里では特産の組紐の行商が禁じられ、二束三文で買い叩かれて領民の死活問題に。郡奉行と御用商人の悪巧みを探る為、助三郎と格之進が用心棒代りで一味に潜入。が、黄門さまと八兵衛が敵に捕えられ、あわや打ち首寸前の土壇場。刑場に黄門さまの高笑いがこだまする。
<第1149話>
助三郎と八兵衛が道連れになった美しい女と供のひょうきん者。娘を売ったものの、罠に嵌って傷ついた親父を助けた事から、伊勢山田に巣喰う悪共を向こうにまわすハメになる。娘を助け出そうと女壷振りに化け、賭場へ乗り込む度胸のよさに助三郎も惚れた。七変化の如く姿を化ける女の正体は?お伊勢様初詣の黄門さま、正月の大活躍。