<第809話>
津山の姫は、男まさりのじゃじゃ馬姫。実は、国を治められる強い婿を捜す手段だった。しかし、それが裏目にでて、お家乗っ取りをもくろむ悪家老が暗躍しはじめる。そして、ひょんなことから姫と手合わせをした格之進が、力だけでは国は治められないことを姫に教え悟す。さて、心やさしい姫の婿の座につくのは誰か?
<第810話>
湊川にやってきた黄門さまが見つけたのは、道端の草に埋もれていた楠木正成の墓。建て直そうと頼んだ石屋は博打狂い。この職人も立ち直らせようと、一行は石屋に変身。それが功を奏したのか、はたまた妻の思いやりか、とにかく石屋にもどる決意をした職人。あとは簡単、助三郎と格之進、暴れに暴れて一件落着。
<第807話>
江戸家老と結託し、殿様の隠居を画策し、忍びの旅の黄門さまを丸め込もうと、大袈裟な持て成しぶりの家老。辛うじて、家老の陰謀を封殺して来た改革派の用人は真意を告げようにも、目通り叶わず。黄門さまの必死の探索も、巧みにかわされていた。用人は思い詰め、自らの命と引き替えに、黄門さまに藩の安泰を願い出た。
<第808話>
備前岡山にやってきた黄門さま一行。どういう訳か、黄門さまが泥棒の大親分に間違われてしまう。間違えた男は、七才で家を飛び出して以来泥棒を続けていたが、小判を持って家に帰り親孝行がしたいという。一方、そば屋を始めた父親は、悪人との喧嘩が絶えず、ついた名前が“喧嘩そば”。そして子思いの父親と親思いの息子の対面…。
<第805話>
黄門さまが駆け着けた讃岐藩。世継を巡り城代家老と家老の間に根深い葛藤があった。家老に広がる不信。迫る世継発表の刻限。その中で、家老の森林密売の証を掴む助三郎、老中と結託し、藩を乗っ取る父の陰謀を知った家老の娘の悲しい忠義に守られて、讃岐の黒い霧が晴れて行く。黄門さまの心には、諸国漫遊の夢が広がっていた。
<第806話>
今治の宿で助三郎、格之進が大喧嘩。その上胴巻を落とし一文無し。黄門さま風呂番になって勘定分働くことに。そこで耳にした旅篭の内儀の危機、伊予木綿の独占で起こる一揆、藩主暗殺計画、思い違いと早合点から起きた藩主への誤解、その本人は女狂いの噂。善良な人々の心に住んだ鬼達を洗い流す風呂番、黄門さまの大活躍。
<第803話>
長旅の疲れから、雨に打たれ熱を出した黄門さま、雨宿りに入った所は大店の寮。そこへ、侍上りの盗賊が押し込み、黄門さま一行と娘が監禁された。手も足も出せない助三郎、格之進。腹違いの妹に店を譲るため、父親と仲違いしていた娘。真相を知った父は、身代金を持って娘のもとへ、通い合う親子の情に黄門さまの心は揺れる。
<第804話>
讃岐藩の内紛を抑えに旅立った黄門さま。藩取りつぶしを狙う老中一派はあくまでも、御老公の入国を阻止しようと、堺港を総て押えていた。街中に光る忍者の目、身動きできぬ黄門さま一行。数々の脱出計画は、ことごとく失敗に終わる。追いつめられた黄門さまと弥七を命懸けで助ける、老中一派のお蝶。黄門さま堺港脱出作戦。
<第801話>
黄門さまを乗せた馬子は母に会える日のために必死で金を稼いでいる年端もゆかぬ少年であった。しかし、少年の出会った母親は、次席家老の奥方となっていた。母と子の証の守袋、目の前の我が子を子と呼べぬ母。そんな母に怒りをぶつける少年に金を盗んだ疑いが。黄門さまの口添えで結ばれた親子の絆、今日も少年の馬子唄が響く。
<第802話>
伊賀の国は、御領主の後継である次男の婚礼で賑わっていたが、若様に対する領民の評判は悪く、輿入れ途中の姫も逃げ出す始末。そんな騒ぎの中、黄門さま一行の偽ものが現われ領内は大騒ぎ。そこで黄門さま、偽者の力を借りて、若様の悪評の出所を探り出した。二人の黄門さま、力を合わせ、伊賀の安泰を呼び戻す。