<第799話>
黄門さまを助けた男は目を病み世を棄て用心棒となった侍だったが打ち据えた相手が悪く、家老の子息。これ幸いに、剣術指南を我ものにと、家老と道場主が他流試合を仕組んだ。尋常な事では済まない試合の成行きを黄門さまに託し、男は命を掛けて、試合に望む。世を棄て切れず、死に場所を選んだ男。黄門さまの怒りが爆発!
<第800話>
待てど帰らぬ助三郎の身を案じつつ黄門さまが辿り着いた村は、かつて金山の村として栄えた町。今では、荒れ果てた無法地区。金を掘り尽くしたなどと真っ赤な嘘。黄金に目が眩んだ代官と庄屋が結託して金を掘り続けていた。それを知った黄門さま一行、危機一髪!音をたてて、崩れる坑内。弥七と女隠密の手を借りて悪を正す。
<第797話>
重い年貢に苦しむ農民達、その窮状を救おうとする男は格之進の旧友であった。その男を煙たく思う鬼代官、格之進と旧友を捕えて牢へ。農民達の一揆をとどめるため格之進を残して村へ走る友、信じて待つ格之進。やっとの事で立ち戻ったが鬼代官は二人を死刑に、間一髪!黄門さまが駆けつける。藤枝宿、黄門さまの鬼退治。
<第798話>
大井川の川留めでごった返す島田の宿に格之進に瓜二つの男が現れた。実はその男、金を盗み追われていたのだが、事もあろうに黄門さま、掛川藩の藩士になる人物と間違えて格之進を身代りに立てた。挙句の果てに、盗賊弥七の一味として捕えられ、黄門さま一行は大騒ぎ。それも皆、藩を守るため、武家娘が、命がけで打った大芝居であった。
<第795話>
三島大社の祭りの最中で助三郎が出会った娘、実は森藩へお輿入れの途中の紀州の御姫様。黄門さまをおとしいれようと姫君誘拐を企てた者達は姫と入れ変わった腰元とも知らず攫って行く。姫君出奔で大騒ぎの家臣達に、助三郎と格之進は姫と一緒の所を見つかり囚われの身。姫君と助三郎のとんだ息抜きを悟した黄門さま。三島宿の身代り花嫁事件。
<第796話>
弥七が、黄門さまに引き会わせた美しい奥方、奇遇な事に供の男は江尻の宿で黄門さまが救った人足だった。人足に身をやつし主人の敵を待ち続けたと云う。ところがその敵、犬医者に成りすまし、知らぬ事だと云い張る、そこで黄門さまの知恵袋。うまく敵を誘い出し、黄門さまを助っ人に江尻宿の仇討、みごとその本懐を遂げさせる。
<第793話>
松戸の宿での火事騒ぎ、やっとの事で逃れた助三郎、格之進を助けた医師は大泥棒弥七の乾分であった。その頃、水戸藩主江戸屋敷では家老と将軍の御用人が結託して黄門さまの能面に毒を。黄門さまが目をかけていた家老が人間の欲望に負けた。黄門さま、盗賊弥七と手を握り、水戸藩乗っ取りの陰謀をあばく。
<第794話>
千住の宿で手担いの讚岐藩士に藩の内紛を知らされ小田原へ向う黄門さま一行。そこには、役人と結託して悪どく儲ける駕篭屋がはびこっていた。助三郎と格之進が駕篭かきになって大奮闘。娘に助けられた讚岐藩士を見つけ出し、黄門さま自ら小田原の町を大掃除。讚岐の内紛を収めた後に、世直しの旅に余生を捧げると心に決めた黄門さま。
<第791話>
江戸の水戸藩下屋敷では水戸藩の家老、藤井紋太夫が微行で訪れた柳沢吉保を迎え入れた。二人が固唾を呑んで見守る中、凄腕の浪人、黒田一馬がこちらも使い手の剣士を一瞬で叩き伏せた。柳沢は一馬に黄門さまの暗殺を秘かに命じる。その数日後、黄門さまは水戸の西山荘で、助三郎、格之進、八兵衛と共に畑仕事に精を出していた。
<第792話>
西山荘に隠居し平穏な日々を送る黄門さまの周辺で書き置きも残さぬ切腹事件。盗賊風車の弥七が盗み取った一通の手紙には予てから黄門さまに圧力をかける将軍の側用人と、黄門さまが信頼を寄せる水戸藩江戸家老の間の黒い関係が。事の究明にと身分を隠して江戸へ向うが黄門さまの命を狙う謎の侍兵庫に火を放たれて一行は危機一髪。