<第1007話>
六郷の渡しで黄門さまと八兵衛が悪い雲助駕籠屋にひっかかり、駕籠屋と結託した代官所で百敲きの刑。手当てをしてくれたのは悪党一味の妨害にも屈せず正業を営む男勝りの駕籠屋の娘。助三郎と格之進も駕籠屋になって大奮闘、デッチ上げられた人殺しのからくりを見事あばいて、悪党一味を根絶やしにする御大師様は川崎宿の駕籠騒動。
<第1008話>
東海道馬入川を渡った平塚宿、客引き娘の親切に引かされて泊まった宿屋が何と幽霊宿。薬売りの老人が自殺したいわく付きの座敷に現れた幽霊の正体は?競争相手の宿屋に泊まった弥七とお新が睨んだ博打うちと宿の主人の黒い繋がり、殺された親の仇を捜す息子を助けて黄門さま一座が演じる幽霊芝居は見事大当り、悪党一味の正体暴露。
<第1005話>
懐かしい水戸の城下も近づく宇都宮で、日光奉行と江戸大奥の老女が結託しての悪巧みを探知した黄門さま。江戸から来たお秋お春姉妹のお秋を水戸の姫君に仕立てて、家老の娘と許婚の若侍を応援、奉行と老女の不倫を正し、悪一味を一掃。領主奥平の危難を救う黄門さまみちのくの世直し旅、仕上げの一働き。日本晴れの御帰還。
<第1006話>
西山荘で無事平穏な日々を送る黄門さまが、薩摩に輿入れした将軍の姫君からの使いに旅への虫を起したが、ヤセガマンの最中。将軍綱吉が世継ぎ誕生を願って次々と発する悪令に、江戸庶民の難儀を聞いて、江戸に急行。綱吉を取り巻く側近の悪計を退治する。そのまま一路薩摩へと、黄門さまの世直し旅はその第一歩を踏み出した。
<第1004話>
伊勢崎城下で瞼の父を探しもとめる若い踊り子。お下知物として都落ち刀を捨て、幇間となり世を凌ぐ男。その男を追う江戸の直参二人。そして岩鼻陣屋の役人。江戸の踊り子に縄張りを荒らされたと息巻く土地の芸者達。卍巴のてんやわんやの大騒動。黄門さま情けの計らいで、二つに割れた親子のえにしが一つに合った赤い櫛。
<第1002話>
思いがけず捨て子を拾って大弱りの助三郎と格之進、身投げしようとした捨て子の母親を助けた弥七が、黄門さまと落ち合った渋川の宿場町。赤ん坊の父親でばくち好きの馬子をいかさまにかけ、その女房をねらう悪親分と手を結ぶ強欲非道な悪代官を取り押え、親子の新しい門出を迎えてやる。痛快、赤ん坊騒動、ムジナ退治。
<第1003話>
染物職人が三年間一心不乱に働いて貯めた金を、惚れた花魁に会う為一夜で使う覚悟に驚いた黄門さま。だが、職人の正直一途にほだされて共に廓へあがって大尽遊び。職人の真心は花魁にも通じて万事めでたしと思った処に現れた恋仇は何と領主のお殿様。がぜん巻き起る高崎城下恋のさやあて。粋な黄門さま裁きの“紺屋高尾”物語。
<第1000話>
弥七とお新が売り言葉に買い言葉、喧嘩別れの飯田の城下。水引元結作りと、紙作りの親同士がこれ又犬猿の仲、喧嘩のとばっちりで息子と娘の恋人同士が仲をさかれた。お新があやうく息子の嫁に望まれ祝言の土壇場、奉行と腹黒い商人のたくらみをぶちこわし、親同士の仲をおさめ、黄門さまが新旧二組の仲人役をつとめる伊那の旅。
<第1001話>
信州上田の在にある老人の天国をたずねた黄門さま一行が、宿を借りた家ではおめでたの出産騒ぎ、一行も老婆に追いまくられての大奮闘。だが、その夜、年老いたおふくろが行こうとした行き先は、天国どころか恐ろしい姨捨山。身をもって老人天国の真相を探ろうと、単身山へ登った黄門さまに、不気味な山神様の秘密が襲いかかる。