<第393話>
福島で一行は、翔が謎の山伏と行動を共にしていることを知る。その頃福島藩では江戸屋敷に大金を運ぶことになり、その命を若侍・潮田数馬が受ける。これは次席家老の罠。山伏の一団を使って数馬を襲わせ、金を横取りに。襲撃に加わった翔はとどめを刺すふりをして数馬を逃がすのだが…。御用金を巡る陰謀を砕く黄門さま一行の活躍。
<第394話>
三春張り子に感心した黄門さま一行。その人形を子供達が作っていると知り興味を持つ。訪ねてみると、庄屋の娘・弥生が、親のないその子等の世話をし、肩を寄せ合い暮らす日々があった。一方、郡奉行らは、年貢で私腹を肥やし、人々を苦しめていた。弥生の家で働く宇平まで殺され、子供達は敵討ちに立ち上がる。黄門さま一行、三春城下の大掃除。
<第391話>
人殺しの嫌疑がかかり逃亡中の男を、罪が晴れたと捜しに来た母と嫁。盛岡で男は、名を変え、大工の棟梁の元で働いていた。事情を知った黄門さまは、再会を果たさせるが、男は一緒に帰れないと言い張る。命の恩人の兄弟子が身を持ち崩しているのを放ってはおけなかった。黄門さまは、男が故郷に帰れるように兄弟子に力を貸して欲しいと頼む。
<第392話>
仙台で黄門さま一行が出会った箪笥職人の丑平。そのしっかり者の息子・市太は、実は捨て子。本当の親は勘定奉行の藤波で、折しも市太と双子の息子が事故死し、丑平のもとに藤波の使者がやって来た。丑平は、職人になるのと侍になるのではどちらが市太にとって幸せなのか悩み、実父の許へ戻そうと嘘をつくが…。
<第389話>
秋田へ向かう山街道で、一行は銃で撃たれた侍・吉野を助けた。吉野は、城代家老の命を受け、次席家老らのお留山での杉伐採に絡む不正を追っていた。親友の高桑がその見舞いに訪ねるのだが、なにか探る様子。高桑は、次席家老の手先として働いていたのだった。友情を引き裂く銘木・秋田杉を巡る陰謀に、黄門さまが立ち向かう。
<第390話>
弘前で一行が出会った津軽塗の塗り師と木地師。ニ人は仲が悪く、それぞれの息子と娘は恋仲でありながら交際を禁じられていた。実は両家の不仲には悪の陰謀が―。そんな中、塗り師がお銀を息子の嫁に欲しいと言い出し、なんと黄門さまはその申し出を受け入れてしまう。黄門さまの一計が、悪のからくりを暴き、再び両家の縁を結ぶ。
<第387話>
一行が出会った浪人風の男・勘三郎は、藩の家老らの悪事から農民を守り、世直し様と呼ばれていた。そんな中、勘三郎は幼い角兵衛獅子の兄妹を助け、一緒に暮らし始める。この男、実は長岡藩主の弟君。そうと知りながらも悪は、勘三郎を葬り去ろうと兄妹を誘拐、罠にかけるのだが…。城下に巣喰う悪い奴らに黄門さまが鉄鎚を下す。
<第388話>
格之進が訪ねた親友が悪の凶刃に倒れた。親友は藩内の不正を糺そうとし、家老らに消されたのだった。一方黄門さまは、道端で命売り申すと立札を掲げた浪人者と知り合う。この男、格之進の親友の弟。優秀な兄への劣等感から家を飛び出していた。黄門さまは、兄を憎むその心を解きほぐし、男を亡き兄への仇討ちに立ち上がらせる。
<第385話>
松本に入って黄門さまが腹痛に襲われた。運良く出会った医師・清順の治療で回復するのだが、その貧しい者からは金を取らない態度に、黄門さまは感心する。一方、別行動を取っていた格之進は病に苦しむ武家の娘を連れ現れる。意識朦朧とした娘を見て、清順の顔色が変わる。娘にとって清順は兄の敵。だが清順は、全てを承知しながら、娘の命を助けるべく大手術に着手する。
<第386話>
韮崎の宿で一行は、刀傷を負った女を助けた。女は飲み屋の酌婦で、絹問屋の若旦那に斬りつけられ瀕死の状態。若旦那は、父が代官に取り入ってあくどい商売をし財を築いたことをいいことに、悪さのし放題。気に入らない酌婦がいると殴る蹴る、ひどい時には殺す乱心者。亡き女たちへの仇討ちに、黄門さまは宿場の悪に天誅を下す。