<第562話>
黄門さま一行は輪島へ。別行動の助三郎は女スリのおさとと出会う。おさとは仕事から足を洗いたいと考えているが、親方の七五郎たちはそうはさせまいとしつこく追い掛けてくる。両親の顔を知らないおさとだが唯一の形見であるお守りを手がかりに父親を探そうとしていた。一方黄門さまたちは廻船問屋「浜田屋」の主人、長兵衛と知り合う。子どものいない長兵衛は誰を自分の後継者にしようかと悩んでいる…。
<第563話>
黄門さま一行は鶴岡へ。自分を年寄り扱いする助三郎、格之進に腹を立てた黄門さまは脇道へそれて足を踏み外しケガをしてしまったが、翆光院に助けられる。翆光院は次席家老、河辺頼母が、廻船問屋の西国屋彦兵衛と結託して密貿易を行い私腹を肥やしていると黄門さまに語る…。果たして黄門さまはどうやって悪事を暴くことができるのか。
<第560話・第561話>
黄門さま一行は金沢へ。古寺のお堂で一夜を過ごしていると、謎の雲水たちが襲い、火を放った。鬼若の活躍で一行は間一髪危機を脱した。城下へ急ぐ黄門さまは、久野逸平ら若侍とすれ違う。侍たちがお堂へ向かうと聞き、黄門さまは雲水たちのねらいが、彼らにあったことを知る
金沢では病弱の当主、前田綱紀の後継を巡って争いが激しくなっていた…。
<第558話>
黄門さま一行は高山へ。町でも指折りの雑穀問屋、近江屋の肝っ玉女将おことは、息子の彦太郎には高山一の商人になって欲しいと願い、厳しく指導していた。一方、彦太郎はおしのと恋仲だったが、二人はおことが身分の違う自分たちの結婚には反対するだろうとあきらめていたが、偶然二人の話を聞いた八重が、何とか一緒にしてやりたいと思い、黄門さまに知恵を貸してもらう。
<第559話>
黄門さま一行は高岡へ。道中足をケガした立花慎之介と知り合い、慎之介を姉、由里の嫁ぎ先の鋳物屋、大森屋へ送り届ける。慎之介の上司で筆頭与力の酒井主膳は腹黒い男で、部下を私用で使い、商人たちには賄賂を強要し私腹を肥やしていた。由里は酒井にいいように使われている慎之介をふがいなく思っており、黄門さまに慎之介を立ち直らせてくれるよう頼むのだった。
<第556話>
黄門さま一行は諏訪へ。黄門さまは、村の人々が役人の前川伊織の指導で懸命に新田の開墾を行っていることを知り、うれしく思った。村の人々は、仕事が終わってから一緒に諏訪太鼓を叩き、仕事の励みにしていた。前川は太鼓の指導にも当たり、人々は腕を上げていた。近く殿様の前で披露する、太鼓の腕比べがあることが決まっており、巳之吉や村人の練習も熱を帯びてきたが…。
<第557話>
黄門さま一行は、尾張藩の山林方の役人・山田新兵衛が山の木をねらった盗賊に襲われてけがをしているところに出会い、新兵衛を助け、家まで送った。一行は新兵衛の妻、蛍が若くて美しいことに驚いた。新兵衛によると蛍は、五年前に山中で気を失っているところを新兵衛に助けられた。その時蛍は記憶を失っていたというが…?
<第554話>
黄門さま一行は安中へ。別行動の助三郎は、道中辰次郎という威勢のいい若者と知り合い、一緒に一行の待つ宿「上州屋」へ着いた。ところが辰次郎の様子がおかしい。その宿は辰次郎の実家だったのである。辰次郎は、一年前喧嘩をして相手にケガをさせ、町を追放されていたのだ…。
<第555話>
黄門さま一行は、天下一と名高いそばを味わうために小諸へ。早速、殿様推奨という満月楼に入るが、値段の高さと味のひどさに驚いてしまう。だが、その近くにある六助、おその夫婦が営む店に、うまいそばを発見し、舌鼓を打った。なぜ殿様が満月楼を推奨しているのかふしぎに思う黄門さまだったが、側用人の塚原軍太夫が、年の若い殿様に代わって藩の実権を握っているからだと分かった…。