<第542話>
黄門さま一行は海産物で有名な明石へ着いた。八重は黄門さまから特に鯛が有名だと聞き、楽しみにしている。しかし、町では鯛は商っていないことを知りがっくり。鯛を運んでいた魚屋のおきみが役人に捕らえられるのを見て、不審に思う黄門さま。明石で一番と評判の魚屋、「魚政」を訪ねると、店は閉められており、主人の政五郎は、お上の命令で鯛は扱えないのだと、寂しそうに語る…。
<第543話>
黄門さま一行は姫路へ。美しい白鷺城を眺めていた一行は、望月安兵衛という浪人と知り合った。安兵衛の案内で宿を決めた一行だが、安兵衛に案内賃を要求されて驚いた。安兵衛は旅籠の手伝いやけんかの仲裁をしては、手間賃を稼いでいた。侍らしくない仕事までして安兵衛が金を作るのには訳があった…。
<第540話>
黄門さま一行は大坂へ。諸大名が淀屋辰五郎からたくさんの金を借り、それを返せない大名たちの財政が厳しく、領民も困っていることを知った。一行は淀屋が鉄砲で狙われた現場に居合わせる。お娟が怪しい男を追うが見失い、長家で暮らす柊又四郎という侍と知り合った。一方、格之進は淀屋の娘、おつると親しくなり、黄門さまはおつるの情報から、変装し淀屋に会い、説得を試みるが…?
<第541話>
黄門さま一行は兵庫へ。ちょうど祭が行われており、街は人であふれ、一行が泊まる場所が見つからない。途方に暮れている一行に、お糸という娘が、家へどうぞと声をかけた。連れて行かれたのは、大きな旅籠だが、五年前に宿を閉じ、今は商売をしておらず荒れ果てていた。女将のおせいはお糸の頼みに、渋々一行を引き受ける。黄門さまは泊まる所のない客のために、宿を開けたらどうかとおせいを説得するが…?
<第538話>
アキの母の消息は?抜け忍が里に戻ったら死しか待っていないと、必死で止める黄門さまたちを振り切って、鬼若は伊賀上野を目指す。待ち構えるのは、アキの祖父である幻斉を監禁し、柘植一族を乗っ取った、八剣の十兵衛。その背後に黄門さま暗殺を企てる柳沢吉保の影が!母と娘そして祖父の情愛は、陰謀渦巻く忍者の戦いに勝つことができるか!
<第539話>
ダメ殿叱る、大砲ドッカーン!税金の高さに悲鳴をあげる町人を足蹴にする非道役人に怒りが爆発し、捕吏たちに追われるハメになった黄門さま。匿ってくれたのは、うだつの上がらない大砲奉行の青年。黄門さまは、この青年にやる気をださせて殿への諌言をさせようとするが…。果たして黄門さまの想いは届くか?!
<第536話>
母もライバル、娘もライバル!助けてもらった格之進に恋煩いの娘ふたりは、とんだ訳アリで、何をするにもライバルという母親がついている。そのモー烈ぶりに格之進のモテモテ気分もあっという間にマッ青!このドタバタ騒動の影では、尾張藩への納品を巡って黒い陰謀が動き出していた。黄門さまの活躍は如何に!
<第537話>
黄門さまが気に入った香炉を作ったのは、酔いどれ職人の秀二郎。腕はイイのに職人気質がタマにキズのこの男が、献上品をめぐる陰謀に巻きこまれた!ものづくりの心を愛する黄門さまが立ち上がる!助三郎、格之進、ひと暴れと参りますか!
<第534話>
鬱憤ばらしに城下を見物に出かけた菊姫は黄門さまと出会い、市井の人々の暮らしを知る。そのころ、護岸工事の不正が噂される天竜川に、源太という青年が現れた。孤児たちを養っている浄心院で菊姫は源太と出会い、心ときめく。源太実は浜松藩の若君、青山忠正。まさに菊姫のお見合い相手、その人である。やがてふたりに忍び寄る悪の影、そして黄門さまの活躍はいかに!
<第535話>
剣の稽古にと助三郎に襲いかかったのは男装の娘。上意討ちの旅の途中だという。ここ吉田は目指す仇の故郷、そして同じく仇を追ってきた藩士たちが斬り殺された。彼奴はいる!しかし八重の説得にも耳を貸さない娘の前に現れたのは、病で伏せっているはずの父親。娘が追っているのは、実の父親だというのだ…。父と娘の悲しい再会、そして上意討ちに隠された陰謀を暴く黄門さまの活躍!