<第532話>
亡き息子に瓜二つ…廻船問屋の女将おせいに言われた助三郎は、半日だけ息子としてつきあうことに。しかし助三郎を待っていたのは、真っ暗な蔵の中。抜け荷を探っている城代の手先と間違えられたのだ。抜け荷の悪党たちを前に、助三郎は大芝居を打つが…そして、おせいの正体は?絶体絶命の助三郎を救う、黄門さまの大活躍!
<第533話>
鬼瓦のような顔をした問屋場の頭、権三が一目惚れしたのはお娟!息子の三太の母親になって欲しいと結婚を申し込み、調子に乗って三太が藩主の御落胤であるとデマカセを言ってしまう…それが次の藩主の座を巡って派閥争いをしている家老の耳に入り、三太が悪党たちの餌食に!父と子を救え黄門さま!そしてどうなるお娟の結婚話?!
<第530話>
水戸の西山荘。黄門さまの指導のもと、大日本史の編纂や農作業にいそしむ助三郎と格之進、そして彼らを叱咤激励する八重とお娟の姿があった。その頃江戸では新たな陰謀が…。柳沢吉保が独断で貨幣改鋳を画策していたのだ。盗っ人かと助三郎が捕らえた娘は、恋人の冤罪を救ってもらおうと黄門さまに会いにきたという。事件の背後にただならぬ物を感じた黄門さまは皆を連れ江戸へ旅立つ。
<第531話>
水戸に帰らず黄門さまを追ってきた八重は、侍たちに追われた志乃と出会い、鬼若とアキに助けられる。礼も言わずに逃げていく志乃、しかし次なる危機を救ったのは、箱根湯本に向かっていた黄門さま一行だった。ご一行が泊まった旅籠では、箱根関所の役人たちのドンチャン騒ぎ。志乃はその中に恋人、今岡の姿を見てしまった…。
<第528話>
黄門さま一行は三田尻で、生きる気力を失った多数の浪人たちの姿を目にする。新任の町奉行は藩の財政再建の為に積極的に役人の解雇を進めていた。組頭の淡野は、部下の首を切らねばならず板挟みに。その頃、領内では食い詰めた浪人たちが徒党を組み、人々を恐喝。一味は町奉行にも大金を要求する。淡野はかつての部下の加勢を受け、浪人たちに立ち向かう。
<第529話>
博多に着いた一行は、博多人形師の久蔵と知り合う。一方、藩主の黒田綱政が、藩転覆を企む黒田長之配下に襲われた。綱政は深手を負って川に流されるが、一命を取り留める。家老は、綱政の影武者を立てることを考え、綱政にそっくりの久蔵に白羽の矢を立てる。長之はすぐに影武者であることを見抜き、公儀巡見使との対面の場でそれを明らかにする。
<第526話>
悪人に絡まれた回船問屋の府中屋の娘・お夏が、お秋という娘に助けられた。それを見た一行はニ人が瓜二つなのに驚く。そんな折、荷物にカビが出たせいで大損した府中屋は、金策の為にお夏を料亭の主人・九兵衛へ嫁に出すことに。だが、荷物から出たカビは九兵衛の策略。お夏と双子の姉妹と知ったお秋は、妹を幸せにしたいと黄門さまに智恵を借りる。
<第527話>
黄門さまたちが名高い岩国半紙を一目見たいと紙屋を訪れると、主人が抜け紙の嫌疑で役人に捕らえられる所に出くわす。岩国半紙は藩専売制の為、勝手に商うことはできない。だが、その罪は濡衣。黄門さまは、勘定方頭取が紙漉きの手間賃を半分に削り自分の意のままにしていると知って、大坂の大商人になりすまし、悪を懲らそうとする。
<第524話>
一行は三原で難航する治水工事の完成を祈念して、造り酒屋の鳴海屋が人柱になったと聞いて心を痛める。実は、町奉行から無理矢理人柱にされていた。一方、格之進は杜氏の修行を終えて帰る宗助と出会う。宗助は鳴海屋が我が子同様に可愛がっていた男。鳴海屋がいないのをいいことに店を乗っ取った留次郎は、奉行と図り、宗助も人柱にしようとする。
<第525話>
黄門さま一行は広島へ。最近赴任した勘定奉行の秋月は、商人・大海屋に招かれ遊び惚けてばかり。大海屋は国家老と癒着の噂があり、秋月は悪に心を売ったと若侍たちに付け狙われる。一方、妻をも里に帰し遊ぶ秋月だが、実は先の勘定奉行は大海屋たちが殺したと睨み、その証拠を探っていた。全てを見通した黄門さまは秋月を助け、悪を懲らす。