<第502話>
京から高名な絵師・狩野満伸がやって来た。三代将軍家光ゆかりの竜華院で、新しく襖絵を描く為だった。その満伸の息子・満安は十五年前に結婚を反対され勘当されていたが、妻のお静とともに掛川にいた。満安はその後も絵の修行を続けており、お静はその成果を満伸に見てもらおうとする。だが、そこには、絵の完成を邪魔する次席家老の陰謀があった。
<第503話>
ニ人組のゴマの灰・彦十と忠助に印籠を盗まれた。助三郎、格之進が慌てて追う中、黄門さまは行方不明になってしまう。なんと一人でこそ泥を探そうとしていた。一方、印籠を悪用して金を作ろうとしていた彦十は、役人に捕らえられるが、代官所の手代は、取り上げた印籠を使って悪事を…。転々と渡った印籠の先に思わぬ悪が引っ掛かる袋井宿の大騒動。
<第500話>
江尻宿で一行は、危うい所を山根という浪人に救われる。一方、駿府城内では、公金横領が発覚。飛猿の調べで、駿府城代の小出が江戸勤めの時、奉公人のおしずと恋仲だったことが判明する。奥方のいじめで自害したおしずはお銀と瓜二つ。実は自分の妹だという山根は、駿府城内に隠された家康公の埋蔵金を掘り出すことで小出を失脚させ、復讐を狙っていた。
<第501話>
大井川の不法な川止めに人々は泣いていた。一行は、病気の母を見舞う為、川止めが明けるのを待つ少年と出会う。裏では悪徳宿屋が、儲けを増やす為に代官所の次席と結託。川止めを長引かせようとしていた。黄門さまは少年に打たれ、掟を破り一緒に川を越える。だが、病の母は心を鬼にして商いの修行が終わるまで会うことはできないと少年を追い返す。
<第498話>
一行は箱根の坂で、吾平という陽気な棒鼻と出会う。父の跡を継ぎ槍持ちになった吾平の息子は、1年前に井伊家の大槍を任された時、途中で風にあおられて家臣に手討ちになっていた。それから1年、宿場の人々が吾平が敵討ちを狙っていると噂する中、井伊家の行列が近づいていた。武勇の誉れ高い侍たちに挑む男の無念に、黄門さまが仕組む粋な敵討ちとは?
<第499話>
江尻宿で一行は、危うい所を山根という浪人に救われる。一方、駿府城内では、公金横領が発覚。飛猿の調べで、駿府城代の小出が江戸勤めの時、奉公人のおしずと恋仲だったことが判明する。奥方のいじめで自害したおしずはお銀と瓜二つ。実は自分の妹だという山根は、駿府城内に隠された家康公の埋蔵金を掘り出すことで小出を失脚させ、復讐を狙っていた。
<第496話>
東海道五十三次を視察する旅に出た黄門さま一行は、愛宕山にさしかかった所で、月夜野藩の侍が何者かに殺される所に遭遇。侍は「由紀」という名を言い残し息絶えた。由紀は侍の妻。侍は江戸詰めの家老・鍬形の悪事を暴いた書状を国元へ届ける途中だったのだ。黄門さまは由紀を助け、鍬形一味に捕らえられている江戸家老を救おうとする。
<第497話>
酒匂川で助三郎、格之進とはぐれた黄門さまは、女先達のお京が率いる旅の一行と知り合い、名所案内を引き受ける。一方、お京が思いを寄せる平八郎は、藩の剣術指南役の座をかけて御前試合を行うことになっていた。だが、相手の家老の息子は平八郎に勝ちを譲るよう脅し、その娘を誘拐する。恋人が巻き込まれた剣の道に、黄門さまが助太刀をする。
<第494話>
有名な足袋職人・清五郎の二女・お久美は悪い仲間と親しくしていた。父親が姉のお篠ばかり可愛がるのをひがんでいるのだ。一方、家老は自分たちの仕事をしようとしない清五郎に足袋を作らせようと悪企み。お篠はお久美に、父親と姉妹の秘密を打ち明ける決心をする。足袋に籠もった親子の愛を、黄門さまが見事に救う。
<第495話>
江戸に到着した一行だが、不意にお銀が刺客に襲われる。お妙と間違えられたらしい。お妙の父が治める上田藩の家老が、跡目相続問題に乗じ藩政を我が物に、と画策。お妙を利用しようとしたが、邪魔になり殺そうとしたのだ。父との対面を夢見て姫様教育に余念のないお妙だが、外出した所を捕らえられてしまう。お妙の運命は?黄門さま、旅の最後の鬼退治。